フィンランド/フィンランド基本情報

フィンランドを長距離列車&バスで旅するには(4ページ目)

フィンランドの国土は決して小さくはないので、遠方の街へ繰り出すにはその手段を検討しなければなりません。時間を節約するなら飛行機が便利なのは間違いありませんが、空港のない小さな街に向かう際や、のんびりとリーズナブルに旅情を楽しみたい場合は、長距離列車や長距離バスがおすすめ。運航ルート・時刻の調べ方や切符の買い方などをここで予習して、自分らしい旅のアレンジを楽しんでみませんか?

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド


ラップランドを目指すなら夜行列車の旅はいかが?

夜行

ヘルシンキ駅がラップランド行きの夜行列車の発着点となる

ベッド

2段ベッドは、ベルトで固定されている

Santa Claus Expressの愛称で親しまれ、ヘルシンキを出発しタンペレやオウルを経由して、約12時間かけてロヴァニエミまたはその先のケミヤルヴィまで向かう寝台列車。もちろん時間はかかるけれど、ホテルで一泊する分を車中で過ごすと思えば効率的な移動手段のひとつです。

寝台車は1~4人部屋がそれぞれあり、コンパクトながら設備は整っていて、ベッドもさほど窮屈に感じることはありません。また、ランクに応じて個室シャワーや個室トイレが付いているタイプの部屋も選べます。ベッド不要であれば、リーズナブルな通常の座席も利用可能。

車内にはもちろん食堂車もあり(深夜は一時休業)、思いのほか快適にあっと言う間の長距離移動を遂げることができると評判ですよ。

 

長距離バスは、運転手からチケットを買えば行き先も伝わる

バスターミナル

ヘルシンキの長距離バス発着場は、カンッピショッピングセンターの地下1階に集まっている。地上階のバスターミナルは近距離バスのみなので間違いなく

トナカイ

ラップランド地方を縦走するバスの車窓からは、トナカイに出会えることも多い

長距離バスの良いところは、鉄道の行き届いていないあらゆる街にまで交通網が張りめぐらされていることや、列車に比べて便数も比較的多いこと。特にラップランド地方の街を訪ねて回るならバス利用は不可欠です。また、各街のバスターミナルは概して鉄道駅より中心街にあることが多く、出発前や下車後の移動にも便利といえます。

夜間運行してる便もあり(座席の形態やサービスは日中運行便と同じ)、時間をかけて乗り継げばヘルシンキからフィンランド最北端へ、果てはノルウェーのほうまで辿りつけます!トイレ付きの車体も多いですが、長距離移動の場合は定期的に休憩停車が挟まれます。

バス窓口

Matkahuoltoが、バス移動の窓口となる

バスのチケットは、大きなバスターミナルに併設されたMatkahuolto(マトカフオルト)の窓口にて事前購入も可能ですが、列車のように席指定もないので、乗車時に運転手さんから直接購入するのが一般的です。この時に自分の目的地が運転手さんに伝わることで、降り場が近づいたら確実なアナウンスを入れてくれます。どこかのターミナルで乗り換えが必要になる場合もありますが、運転手さんが精算時に指示してくれるのでよく確認しておきましょう。

なお、長距離バスではカード精算機も導入はされていますが、海外のカードが通らないケースが多いので、現金を所持しておくことをおすすめします。大型荷物は、乗り込む前に自主的にバス側面の開閉トランクに預けます。

また、近年国内で注目を集めている格安バス会社オンニバスのサービスについては、別記事「フィンランドを格安で巡る!バス界の革命児オンニバス」を参照ください。

それでは、列車やバスを大活用してHyvää matkaa!(よい旅を!)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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