長距離列車VRは、車内サービス満点の快適トレイン!
改札がなく、人が自由に乗り降りして街に流れてゆく光景は、日本人の眼にはかなり新鮮に映るはず
特急列車(インターシティ)の車体に描かれた、ほのぼのとさせられるイラスト
■Lähijuna(ラヒユナ:近郊列車)
ヘルシンキを起点に、首都圏やさほど遠くないエリアまで伸びるローカル列車で、例えばヘルシンキからタンペレ(Tampere)やラハティ(Lahti)の間などを運行しています。車内にはWi-Fiや食堂車などのサービスはなく、多くの駅に停車する分、時間はかかりますが、最もリーズナブルに小旅行へと繰り出せます。
シンプルなブルーの一階建て車体が特徴のピカユナ
ヘルシンキを起点としない5-7両編成の非特急列車で、2013年5月現在、コウヴォラ(Kouvola)~ピエクサマキ(Pieksämäki)~クオピオ(Kuopio)~Kontiomäki(コンティオマキ)~オウル(Oulu)~ロヴァニエミを結ぶ路線と、トゥルク(Turku)~タンペレ(Tampere)~ユヴァスキュラ(Jyväskylä)~ピエクサマキ(Pieksämäki)を結ぶ路線の計2線に限られています。特急列車よりややリーズナブルでWi-Fiサービスはありませんが、所要時間はさほど変わらず、食堂車または車内販売サービスがついています。
子どもが退屈しないように設置されたプレイルームも、親子連れには嬉しいサービス
10~12両編成で最高時速200キロメートルほどの、長距離移動の際に最もポピュラーな特急列車。車両の大半は2階建てになっています。車内には普通車とグリーン車があるほか、食堂車や、小さな子どもたちが楽しく過ごせるようにとおもちゃがいっぱいのプレイルームまで備わっている充実ぶり。また各座席横にはコンセントが設置されており、車内は無料のWi-Fiも通っているので、パソコン利用やインターネットアクセスも自在という旅行者に嬉しい環境です。
■Pendolino(ペンドリーノ:快速特急列車)
イタリアで開発された振り子式車両の列車で、最高時速が220キロを超える最速列車。インターシティからさらに上乗せ料金になります。食堂車では、列車の生まれ故郷にちなんでイタリアンテイストの食事が楽しめます。
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