昔ながらの地元の習慣をいまに再現

わたりのふぐろ

亘理町の昔ながらの風習を元に作られた"わたりのふぐろ"

こちらに並ぶ小さな巾着は、宮城県亘理町で作られている“わたりのふぐろ”です。“ふくろ”ではなく、“ふぐろ”と東北なまりで表現しているところにぬくもりを感じますね。全国から提供された古い着物の布を使った手作りの巾着袋です。

制作するのは宮城県亘理町てしごとプロジェクト"WATALIS(ワタリス)"のメンバーです。

亘理に暮らす人たちは、もともとお祝いのお返しなどの贈りものに古い着物で仕立てた袋を使う習慣があったそうです。それを再現し、物を無駄にしない昔の知恵と、支援をしてくれたたくさんの人たちに、感謝のこころを伝えていきたいと"わたりのふぐろ"が生まれました。

ネットや各地のイベントなどで販売しています。また、不要な着物や帯、反物などの寄付も広く募集しています。詳細はこちらへどうぞ。

手仕事の知恵が詰まっている大槌刺し子

大槌復興刺し子プロジェクト

販売を担当していた五十嵐さん親子。関東在住ですが活動に共感してイベントの際などにボランティアとしてサポートしているそうです

ガイド記事「被災地の手仕事を応援しよう!」でもご紹介した大槌復興 刺し子プロジェクト。京都市の国際協力NPO法人「テラ・ルネッサンス」が中心となり、働き口の少ない大槌町の20~80代の女性たちの雇用対策や居場所作りの1つとして、伝統的な刺し子技術を生かした製品を製作しています。

「飛騨高山 飛騨さしこ本舗」という刺し子糸を取り扱っているメーカーが、一口300円の寄付を募り、プロジェクトに糸を提供するという取り組みも行っています。

前回の記事で紹介した「かもめふきん」と「かもめコースター」に加えて、パーカーやTシャツ、ランチョンマット、マルチクロスと種類も増えました。大槌町の女性たちの収入源として定着しつつあることの現れですね。

このプロジェクトの素晴らしいと点は、刺し子製品の製作が雇用機会の創出や被災した女性たちの居場所作りであると同時に、伝統的な刺し子という技術を継承していることにもあると思います。ここで受け継がれていく刺し子の技術が、次の何かにつながっていくそんな可能性を感じるプロジェクトです。

仮設住宅の住民と東京の美大生がコラボ

しし福宝箱

むさ×ひまプロジェクトで制作した獅子舞をかたどったしし福宝箱。仮設住宅に暮らす人たちの手作りです

デザインにこだわりが感じられるユニークな製品を作っていたのが、宮城県東松島市の仮設住宅ひまわり集会所のひまわり工房です。

獅子舞をかたどったしし福宝箱や、組紐のお守り、漆塗りのペンダント、花飾りのついたバレッタなど、ユニークな製品は、むさ×ひまプロジェクトとして、武蔵野美術大学の学生さんと、仮設住宅に住む皆さんがチームを組んで制作しているのだそうです。

漆塗りのペンダントはつけ爪を使って作られ、作った人からの手書きの手紙が添えられていたり、漁師さんが網を修理する技術を生かして組紐のお守りが作られていたりと、1つ1つが楽しみながら作っていることが伝わってきました。

※ひまわり工房は2014年8月に活動が終了しています。

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