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次世代無線LAN規格11acとは(2ページ目)

次世代の無線LAN規格として11acという規格が提唱されすでに製品化されている。今回の記事では、この11acについて解説していくことにしよう。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

11ac規格に対応したIOデータ社のWN-AC733GR

11ac規格に対応したIOデータ社のWN-AC733GR

帯域幅拡大とは

(1)に挙げた「帯域幅拡大」とは、情報の通り道を広げることだ。まずは、以下の表を見てほしい。
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規格            帯域幅
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IEEE802.11b/g/a       20MHz幅
IEEE802.11n          40MHz幅
IEEE802.11ac         80MHz~160MHz
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従来からある11b/g/aは帯域幅が20MHzだが、11nでは40MHz、そして11acでは80MHz~160MHzの帯域幅が利用できる。帯域幅が増えれば、それだけ多くの信号を伝送できるのでデータ転送速度が向上する。理論的には、11b/g/aと比較すると、11acは4倍から8倍の速度が実現できる。

ただ、2013年4月現在、160MHz対応の製品は、まだ無く、80MHz対応の製品になる。

変調信号の多値化

(2)変調信号の多値化とは、送信するデータのビット数を増やす技術だ。ビット数が増えれば一度に送信できるデータ量が増える。

データを信号に変調する際の方式には、従来から利用されている64QAMに加え、IEEE802.11acでは256QAMという方式が追加される。256QAMを利用すると、、一度に信号に乗せることができるデータを64QAMの6bitからIEEE802.11acでサポートされている8bitに増やすことができる。つまり、約1.3倍の転送効率を実現できることになる。

次のページでは、MIMO方式の拡張について解説しよう。

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