無料オンライン英語教材はこんなに使える
英語教材は、オンラインで気軽にかつ無料で利用できるものがたくさんあります。情報過多でかえって何を選んだら良いかわからなくなっている方も多いのではないでしょうか?そこで、私が特にお勧めする無料オンライン英語学習サイトを(1)辞書系、(2)英会話系、(3)発音系、(4)総合系に分けて、4回の連載で順にご紹介いたします。この記事では第1弾として(1)の辞書系を取り上げます。
辞書系:英辞郎(「アルク」でも検索できます)
最強無料オンライン辞書のひとつだと思います。ご存知の方やご愛用の方も多いでしょうね。私は英辞郎に出会って以来、電子辞書を持ち歩くことが少なくなりました。単なる英和・和英辞書としてのみ使用するのはもったいないほど高機能です。それでは、実際のサイトを開いて一緒に見て参りましょう。
実際の画面は以下のような構成です。
左上に「英辞郎」とありますが、その下にある空欄のバーに調べたい単語を書き入れ「英和・和英」をクリックします。
英和・和英の両方として使用できるので、書き入れる単語は日本語でも英語でも構いません。
この基本機能の他、「アンド検索」がかけられますので、曖昧な表現やうろ覚えのフレーズも検索が可能です。
「英辞郎」を実際に使ってみましょう!
日常的な場面やビジネスにおいて、何かお知らせやご案内をする機会は多いものです。そこで、「お知らせ文」について検索してみましょう。「を」「お知らせ致します」の2つを検索すると7件の英文が出てきました(「を」と「お知らせ致します」の間に半角スペースを入れることをお忘れなく)。
It's my pleasure to inform you that
(that以下)ということをここにお知らせ致します
Just a quick note to let you know that
とりあえず(that以下)ということをお知らせ致します
などの文があります。
「知らせる」という言い方には”inform”や”let you know”があり、「とりあえず」という言い方を見つけようと思って検索したわけではないけれど、「へー便利だな」と思える表現に偶然出くわす、という利点もあります。
ですから、これまでの紙の辞書や電子辞書ではなかなかたどり着けなかったフレーズ・文、または文章単位での検索ができる点で大変優れています。
英語の日記にもオススメ
英辞郎は、英語で日記を書いてみたい方にもご活用頂けます。例えば、「友人」「レストラン」と検索してみて下さい。
すると、”go out to a restaurant with a friend(友人とレストランに出掛ける)”や、”hesitate to join friends at a pricey bistro(値の張るレストランでの友人たちの食事会に参加するのをちゅうちょする)”など、例文が続々と出てきますよね?
本当にいろいろな条件を想定した英文が検索されて来ますので、思わぬ掘り出し文が見つかるかもしれません。いろいろと検索しているうちに、「こんな言い回しがあったのか!」という瞬間に出会うようになります。
ガイド自身、書いてみたい、話してみたい英語のフレーズや文があったら、まずは辞書……ではなく英辞郎にあたる、というくらい活用しており、自分の生徒さんにも真っ先に勧めています。
英辞郎はアプリでも使える
英辞郎はアプリも出ています。「英辞郎on the WEB」で入手可能です。スマートフォンやタブレットからも使用できるのはもちろんのこと、PC版と単語帳や履歴も共有できます。また、アプリ版ならではの機能として、全英文の音声再生もあります。みなさんもぜひPC版・アプリ版の英辞郎を駆使して、英語学習に取り入れてみてくださいね。学習の幅がうんと広がるはずです。
もっと英語の例文を検索したい方には
「英辞郎 on the WEB Pro」という有料サービスがあります(年間3300円/税別)。こちらに入ると「アンド検索」で圧倒的な数の文例が調べられるようになります。ビジネス用語や専門用語も豊富ですので、仕事で英語が必要な方はぜひもチェックしてみて下さいね。ガイドがオックスフォード大学院に留学した時にも、英辞郎には大いに助けられました。無事卒業できたのも英辞郎のおかげと言っても過言ではありません。
みなさんの英語学習が、こうした便利なサイトやアプリで大いに進展しますように!