次に、おすすめするのはこの一曲です!

セロニアス・ヒムセルフ+1

      セロニアス・ヒムセルフ+1

有名ピアニスト、作曲家、セロニアス・モンク 「セロニアス・ヒムセルフ」より「アイ・シュッド・ケア」


セロニアス・モンクと言えば、モダンジャズの始まり「ビ・バップ」のシーンにおいても、重要な存在でありながら、評価の分かれる孤高の存在です。それは、彼のピアノのテクニックが分かりにくいものだ、ということが挙げられます。

そして、この「セロニアス・ヒムセルフ」にはそのモンク独特のテクニックが凝縮して録音されています。

マイルス・ディヴィスの名演でも有名な「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」などによって、モンクの評価は作曲家としてはゆるぎないものになっています。しかし、ピアニストとしてとなると、同業のピアニストからも賛否両論です。

この「セロニアス・ヒムセルフ」でも聴かれる、リズムが一定でない彼のソロピアノは、確かにある意味テクニックが無いと言われても仕方が無い側面を持っています。

ジャズにおいては、リズムが一番大事と一般には言われています。そういう意味では、このソロピアノはピアニストの間でも、評価が低いのはさもありなんといったことです。

でも聴けば聴くほどに、非常にユニークな演奏と感じてしまいます。モンクの支持派にはモンク独特の間は、決してテーマを壊す事無く、琴線に触れる感性として胸に響きます。

この「アイ・シュッド・ケア」は、自分の身に余る相手との別れに、ショックを受けながらも、少しホッとしているかのような複雑な心境を歌うスタンダードです。

このモンクの演奏が気になったのなら、是非他の人の演奏に触れてみてください。そうなって初めて、いかにモンクの演奏が個性的かが分かるでしょう。

いずれにしてもあなたがこの演奏を聴いて、良いと思うか悪いと思うかで、今後のモンクに対する評価が分かれるという事です。

そのどちらであったとしても、自分の身を置いているミュージックシーンからも孤高の男が、一人きりで弾くソロピアノ。まずは、一人になってしまったあなたにこれほどふさわしい演奏は無いと言えます。

これは、孤独に耐えるあなたに一度は触れてほしい演奏です。

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とは言え、しんみりは性に合わないという方はこちら!

コースト・コンサート

コースト・コンサート

 

スウィングトランペット奏者、ボビー・ハケット「コースト・コンサート」より「ロイヤル・ガーデン・ブルース」

人の記憶は順番に送られていきます。そして、古い順に押しやられて消えていくのです。悲しい記憶を吹き飛ばすには、楽しい思いで一杯にするしかありません。

ここでは演奏がどうとかの細かい事は一旦忘れ、とにかくボリュームを上げて、ボビー・ハケットと楽しい仲間たちの演奏に浸ってください。

彼らの演奏に浸れば浸るほど、重い気持ちはどこかへ行ってしまい、ウキウキしてくる自分に気がつくはずです。

人が個人として生まれてきて、個人として死ぬように、人の人生は出会いと別れで出来ています。さけられない別れならば、心のダメージは楽しい曲に乗せて送り出してしまいましょう。

これからまた、新しいワクワクする出会いがあなたを待っています。楽しんでくださいね。また、次回お会いしましょう!

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