梅雨入り前に見直したい、3つのNG収納パターン
除湿剤は使っていても、しまい方に問題があると湿気てしまうことも
3つのNG収納パターンを頭に入れて、梅雨前までにしまい方を改良しておきましょう。
NGパターン1:パツパツ収納
モノを減らして風通しの良い収納に
モノが隙間なく収まっているという状態は通気性が悪く、収納スペース内に空気が滞留しやすいということです。その空気が湿気を含んでいれば、気温の上昇に伴ってカビだけではなくダニの発生へとつながりかねません。
NGパターン2:開かずの収納
とにかく、しまいっぱなしになっていませんか? 近ごろは、衣替えをしないという家庭が増えています。ウォークインクローゼットのような大きな収納スペースがあるという理由だけではなく、上着で調節すれば一年中着られる服が多いというコーディネートの影響もあるようです。そうなると、いったんクローゼットやタンスにしまったら、引っ越しでもしない限りは中身を出して入れ替えるというチャンスがなくなります。納戸の場合も同じように、しまったままになりやすい場所です。最初はモノが少なかったはずなのに、どんどんモノが増えて床が見えなくなるというのはよくあることです。そして、中身がゴチャついて把握できなくなると、次第に納戸が開かずの間に。整理収納という観点においてもNGですし、カビダニ対策という観点からしてもよくありません。収納スペース内に空気が循環しなくなるので、カビダニ発生のリスクが高まるからです。
NGポイント3:除湿剤だけで安心しきってしまう収納
その湿気対策、万全ですか? 押入れ内の壁面と床にはスノコを使って通気性を良くする。クローゼットには除湿剤、下駄箱には備長炭を置いてある。こうした湿気対策は、ほぼ定番ともいえる方法です。でも、それで安心してはいけません。実は大事なことを忘れています。収納スペースのような狭く閉鎖的な場所では、湿気を含んだ空気の逃げ場がありません。こもりやすい湿気を飛ばすには、換気をすることが必要です。
たとえば押入れの襖2枚を中央に寄せる、クローゼットの扉を全開にする、引き出しを開けるなどして、扇風機を使って空気を強制的に入れ替えること。天気の良い日は、家の窓を開け放って隅々まで風を通しておくのが理想です。
部屋干しの湿気にも気をつけて!
梅雨になるとカビの発生が気がかりで、風呂場やキッチンなどの水まわりのことに気をとられがち。でも、実はリビングや和室も注意が必要です。雨天が続くと、洗濯物を室内で干すことが多くなりませんか? 先のアンケートを見ても、リビングで部屋干しをしている家庭が多いようです。本来ならば家事室など専用の場所に干したいところですが、住まいの事情で思うようにはいかないのが現実。風呂場を利用するといったケースもありますが、家族の人数や洗濯物の量からすると、やはり広さに余裕のあるリビングが中心。洗濯物が乾くまでは物干しスタンドを広げ、そこに干しきれないときにはカーテンレールや鴨居なども利用して、リビングが物干し部屋のようになります。
その時に一気に上昇するのが室内の湿度です。リビングと続き間になっている和室があれば、その押入れの中にも部屋干しによる湿度の影響が及びます。カーテンレールに干していれば、カーテンにカビが発生することも。湿気だけではなく臭い対策のためにも、除湿機を使うなどして洗濯物は素早く乾かすことが重要です。
左:天井に取り付けるタイプの物干しパイプ。右:洗濯機の上にパイプを2本使い
しまい場所が見つからない時には、家具と壁との隙間を見つけて、そこに一時避難させてしのぐしかありません。気をつけておきたいのは、道具の出しっぱなしと吊るしっぱなし。くつろぐ時と干す時とのけじめをつけるように心がけたいですね。
天候も良く余裕をもって見直しができる梅雨入り前に、衣替えと季節家電の入れ替えも済ませておくのもおすすめ。今から備えて梅雨のジメジメ期間を爽やかに乗り切りましょう。
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