パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

サンス エ サンス【つくし野】(3ページ目)

静かな空間でゆったりと落ち着いてパンを愉しみたい時におすすめのカフェ。10周年を目前に行列のできる人気ベーカリーを閉めて新しい場所でカフェとして一からスタートをきった菅井悟郎さんのパンと、それにぴったりの季節のスープやデリが味わえます。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

サンス エ サンスのパン

カンパーニュ、リュスティック

カンパーニュ、リュスティック


菅井さんも奥さまの綾子さんも今一番好きという「カンパーニュ」(300円)はライ麦15%、自家製のレーズン酵母を用い、低温で24時間発酵をとっています。焼成に向けて生地温度を上げていくのではなく、ゆっくりと最終まで低温で一連の作業を行うのが菅井流。しっとりと水分を湛えて柔らかく、クラストもハード過ぎずに食べやすいパンに仕上がっています。
リュスティック

リュスティック


「リュスティック」(180円)は有機小麦を使い、こちらも24時間発酵。水分も対粉90%ほど入り、もちもちの食感です。
山ぶどうとクルミ

山ぶどうとクルミ

山ぶどうとクルミ断面

山ぶどうとクルミ断面


「山ぶどうとクルミ」(300円)は伊予柑ピールも入っているのがうれしい。ナッツやフルーツがぎっしり入っているのが好みの人には「ルージュ」(300円)がおすすめです。有機クランベリー、サワーチェリー、有機クルミ、有機ヘーゼルナッツがたっぷりの、スティック状のパンです。
ルージュ

ルージュ

ルージュ断面

ルージュ断面


「パンドミ」(250円)は国産小麦100%。プレーンでありながら存在感のある旨味とほのかな甘味を含んだ柔らかな生地。上質なトーストができます。
パンドミ

パンドミ


その昔、プロのキックボクサーを目指して減量の日々を送っていた頃、週に一度好きなものを食べる日に、職人のパンのおいしさに目覚めたという菅井さん。「試合に勝つこと以外、楽しいことなんて何もない生き方をしている時に、感動したんですね。こんなにおいしいものを作っている人は素敵だな、人を喜ばせられるいい仕事だなと思ったんです」だからボクサーを諦めた時、この道を選んだ。とてもシンプルだけれども、ひとつひとつ丁寧に作られるパンとサンドイッチには、そんな想いが入っているのです。

 

 
サンス エ サンス

サンス エ サンス

sens et sens(サンス エ サンス)
住所 東京都町田市つくし野1-28-6
電話 042-850-5909
営業日と時間はホームページをご確認ください。
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