照明・LED/LED照明

調光時に色温度が変化するLED照明(2ページ目)

トキ・コーポレーション株式会社から発表された、調光時に色温度が変化するLEDライン照明をご紹介します。白熱灯を調光で減光すると、より暖かい色味に変化しますが、それによってホテルやレストランなど、低照度で落ち着いた空間にあった演出を行うことができます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

白熱灯とLED 調光時の色温度の差は?

一般照明用白熱電球を100%で点灯

写真5.一般照明用白熱電球を100%で点灯

白熱灯は、調光すると暗くなるに従って色温度が徐々に下がって、より温かい色味に変化します。一般照明用白熱電球の調光時の色温度変化を計測してみました。写真5で示すように、明るさが100%の状態で約2750Kあります。調光により減光していくと色温度がだんだん下がり、写真6の暗さで、約2200Kとオレンジ色っぽい光になり、まるでキャンドルの炎のような色味です。

光色の異なる2つの光源は低色温度ほど数値の差があまりなくても、その違いが識別しやすいです。例えば、同じ100Kの違いでも、比較的色温度の高い昼白色の5000Kと5100Kの違いは分かりにくいですが、色温度の低い電球色の3000Kと3100Kの違いは分かります。そのため低色温度照明における暗さと色温度の変化が空間に微妙な雰囲気の違いを生みだすのです。

一般照明用白熱電球undefined調光時

写真6.調光するより暖かい色の光に変化する

一般の調光用LEDは調光により、明るさだけ変化しても色温度があまり変わりません。光色と明るさの関係は心理的に影響を与え、一般に数百ルクス以上の明るい空間では、色温度の高い方が快適で、数十ルクス以下の照度を抑えた空間では、色温度の低い方が快適に感じる傾向があります。
※「光の快適・不快指数」の記事参照

ホテルやレストランなど全般照度を抑えた空間で、「間接照明をLED化したところ、調光時に光が白っぽく感じる」といった声もあったことからトキ・コーポレーション株式会社では、減光時に色温度が白熱電球のように変化するアドバンテージLEDを開発しました。

アドバンテージキセノンとLEDを比較

写真7.アドバンテージキセノンとLEDを比較

展示会では、アドバンテージキセノンと調光によって色温度の変化する同タイプアドバンテージLEDの色温度変化を比較したところ、視覚的にはほとんど同じような変化に見えました。

アドバンテージLEDは、ケーブルに小さなLEDランプが連結した形状で、曲線にそって設置されていますが、切断して長さを調整するのも簡単です。またランプ交換もできるので、何らかの原因で不点になっても、メンテナンスが楽に行えます。

調色を必要としない、色温度が一定の通常タイプでも、色温度は2000K、2400K、3000Kの3種類があるので、周囲の明るさや、照明対象の素材、色に合わせて選ぶことができます。
ドバンテージキセノンとLEDを調光

写真8.調光時の比較。上からLED(PWM調光)、LED(位相制御調光)
下2段がキセノンランプ(位相制御調光)

写真8 トキ・コーポレーション株式会社提供

※製品についての詳細は、トキ・コーポレーション株式会社のWebサイトをご参照ください。

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