ダイナミックな車窓がウリ! バンクーバーとトロントを結ぶ
大陸横断 カナディアン号
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空が広い! 大平原地帯を行くカナディアン号。スカイラインカーの2階ドームから、こんな風景を満喫 (C) The Canadian in SK by Martin Cathrae
この記事では、そんなカナディアン号で旅がしたくなるような、この列車の魅力に触れてみたいと思います。
とは言え、やはり4泊5日は長過ぎ?
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この列車のルートはカナダ東西距離の3分の2ほどをカバー
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ジャスパーに停車中のカナディアン号。背後に見える冠雪した山々は、もちろんカナディアンロッキー! (C) VIA Rail Canada
一般的な利用方法は、この列車で最も人気が高い、バンクーバーからジャスパーのカナディアンロッキー越えの区間のみの乗車です。これだと1泊2日の行程なので、夜行列車の雰囲気も楽しめ、なおかつカナディアンロッキーを車窓で満喫! 運が良ければ、カナディアンロッキー最高峰のマウントロブソンを拝むことが出来るかも!
多彩なクラス。でも、やはり個室寝台がベスト
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室内にトイレ、洗面台を備えた2名用個室寝台 (C) VIA Rail Canada
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エコノミークラス座席では毛布や枕などは含まれていないので、要注意。車内で購入は可能 (C) VIA Rail Canada
エコノミークラスは普通車といっても、シートが40度ほど倒れ、レッグレストも付いており、日本のグリーン車に相当するものと考えてください。ただし席指定はされず、列車番号のみが指定される場合がほとんど。
スリーパープラスクラスでは、開放寝台、そして1~4名に対応した個室寝台、さらには2名個室2室分を使ったスイートルームがラインナップされています。開放寝台は中央通路の両側に2段ベッドが並び、昼間はボックスシートになるタイプです。仕切りはカーテンだけなので、完全なプライバシーはありません。個室は1名と2名用が大半で、3名個室は絶対数が少なく、4名個室は隣同士の2名個室2室を繋げる構造なので、どちらも確保は困難を極めます。このような設備の他に、スリーパープラスクラスでは、以下のものが料金に含まれています。
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開放寝台は、一昔前の日本のA寝台と同じ構造 (C) VIA Rail Canada
- ダイニングカーでの全食事付き(アルコールは別)
- 最後尾に連結されるパークカー(展望ラウンジカー)へのアクセス
- パークカーやスカイラインカー(編成途中の2階建て展望車)でのソフトドリンクやスナック
- ターミナル駅での優先乗車
- シャワールームの利用
- トロント駅でのパノラマラウンジ(ビジネスクラス乗客用ラウンジ)利用
普通車でもグリーン車の快適性とはいえ、夜行列車ということを考えると、旅情たっぷりな寝台車で楽しみたいところ。また、ダイニングカーでの食事や、パークカーでの優雅なひとときも、旅の思い出に残ること間違いなし!