ルールその1 過去問に始まり過去問に終わる
独学であろうとスクールに行こうと、絶対に必要なのが、過去問をやることです。過去問は過去のものであって、予想問題をたくさんこなした方がいいのでは? と過去問をないがしろにする方もいらっしゃるようです。基本的に試験において過去問が大切でない試験はないと思っています。それでは何故過去問が大切なのでしょうか?
なぜなら、試験には目的があって、その能力があるかを図っているからです。宅建試験においては究極的には重要事項の説明(不動産の商品説明)をする能力があるかを試す試験です。その能力を図るのに出す項目は昔も今もほとんど変わりません。過去に出た問題というのはその試験にとって大切だから出るのであり、その内容を勉強するのは当たり前なのです。
ただし最近では過去問を覚えただけでは合格できません。車の免許等のように過去問を覚えておいて同じ言い回しで問題は出てこなくなってきています。同じ項目の問いでも手を変え視点を変え出題されてきます。ですから過去問をやるというのは正解肢を選べるようになるだけではなく、何でその肢は誤りなのかと理由を言えるようになるようにしてみて下さい。
ルールその2 満点狙いは絶対にしない
宅建試験の合格ラインは50点満点で過去最高で36点です。7割前後取れば合格できる試験です。だから満点を狙う必要がありません。なんて言われたらどう思いますか?私だったら、「何を言っとるか! 満点くらい狙って努力して7割ちょっとで合格するのが理想だろ」と思います。要するに満点を狙ってはいけない理由を理解しておいて欲しいのです。
試験実施団体が出している試験範囲は大雑把な言い方のため、非常に膨大な範囲となります。当然、範囲とはなっていながら過去一度も出たことがない項目や10年に1度出るか出ないかの難しく細かい項目もあります。満点狙いの完璧主義になりますとこの細かい点も覚えようとするので、本当に必要で大切な知識が覚えきれずにあやふやになってしまう危険性が大きくなるのです。
満点取ったる! という意気込みはいいですが、満点狙う勉強をすると合格出来ないとまではいいませんが合格しにくくなります。過去問に繰り返し出てきている所を完璧にしていくことを考えて下さい。
ルールその3 改正点には注意する
宅建試験はその年の4月1日現在の法律で問題が作成されます。法律は毎年改正があります。そして宅建試験の出題で改正点は狙われやすいのです。故に古い本を使うのはお勧めしません。合格した方の本をそのまま使うとか、古本屋やネットオークションで買うとかも安上がりでよいかもしれませんが、もし使うとすれば、少なくとも最新の情報を仕入れる労力は覚悟した方がいいでしょう。無駄な本をむやみに買うのは避けたいですが、資格試験は自己投資です。テキストや問題集を買うのは惜しまないで下さい。