湖畔の工業都市タンペレのおすすめ観光スポット10選(6ページ目)

フィンランド最古の公衆サウナで、ディープなリラックス文化を体験

タンペレ郊外にあるラヤポルティン・サウナ（Rajaportin sauna）は、現存するなかではフィンランドで最も古いといわれる、1906年創業の老舗公衆サウナです。

公衆サウナ（Yleinen sauna）とは、1800年代後半から1970年代ごろまでフィンランド都市部の街角で営業していた、日本のお風呂屋さんならぬフィンランドのサウナ屋さんのこと。今でこそサウナは各家庭やアパートにあって当然になりましたが、市民が貧しい時代はこの公衆サウナビジネスが大流行していたのです。けれどちょうど銭湯の歴史と同じように、昔ながらの公衆サウナは時代の流れとともに衰退の一途をたどり、現在では国内にも数えるほどしか残っていません。

昔ながらの面影を守り続けるラヤポルティン・サウナでは、一昔前に都会に暮らすフィンランド人にとって最高のリラクゼーションタイムであったサウナの流儀と心地よさを誰でも体験することができます。施設のつくりや手順、マナーは現代っ子から見ればかなり独特で最初はフィランド人客でもとまどってしまいますが、周りの常連客を見て倣えば大丈夫。そして身体が火照ってきたらぜひ、バスタオルだけを巻いて外の庭でのクールダウンへ！ 恥ずかしがらずに、お客さんとの身も心も温かい交流を楽しみましょう。

施設内には、バスタオル1枚でも入店可能なカフェや、サウナ後に昔ながらのマッサージを施してくれる部屋もあり（要事前予約）、サウナと併せてのんびりと旅疲れを癒すこともできます。古き良きフィンランドの本流サウナ文化に触れたければ、タオル持参でぜひとも立ち寄ってみてください。

＜DATA＞
■Rajaportin sauna（ラヤポルティン・サウナ）
住所：Pispalan valtatie 9, 33250 Tampere
TEL：+358 50 310 2611
アクセス：市バス8,11,17,20番など「Hyhkynkatu」下車徒歩約3分
営業時間 ：月・水曜16:30～22:30、金曜15:30～21:30、土曜13:30～22:30
（併設カフェは月・水曜16:30～22:30、金曜13:30～21:30、土曜13:30～22:30）
※マッサージ室は要事前予約
定休日：火・木・日曜
サウナ料金：月・水曜6ユーロ、金・土曜10ユーロ（子供割引あり）

アングリーバードのテーマパークが大人気！
湖畔の遊園地サルカンニエミ

郊外の湖に突き出た半島部分に1975年に開拓された巨大遊園地、サルカンニエミ・アドベンチャーパーク（Särkänniemen elämyspuisto）。その規模は国内第2位、人気は常に国内トップクラスで、週末には市街からも多くの客がやってきます。

さまざまなアトラクションがあり、絶叫マシーンも本格派揃い。周囲が湖や森に囲まれているので、ジェットコースターなどで高所に上り詰めた瞬間には絶景が見渡せるのも魅力です。

また、とりわけフィンランド人の子どもたちにとってのこの遊園地の人気スポットは、フィンランド生まれの世界的ゲームキャラクター、アングリーバードのテーマパーク。フィンランド国内でのアングリーバード人気は依然根強いのです。パーク内には、スリル満点の絶叫アトラクションから、小さい子供でも楽しめるような気軽なアトラクションやアスレチックなどもあり、親子そろって大満喫できる盛りだくさんの遊園地です。

＜DATA＞
■Särkänniemen elämyspuisto（サルカンニエメン・エラムュスプイスト）
住所：Laiturikatu 1, 33230 Tampere
TEL：+358 207 130 200
アクセス：市バス3,100番「Särkänniemi」下車すぐ
営業時間 ：日や施設によって異なるので、ウェブサイトのカレンダーで要確認
入場料：入場自体は無料、アトラクションのシングルチケットは8～12ユーロ、終日乗り放題チケットは23ユーロ～（季節により異なる）

※上記データは記事公開時点のものです。