サンタ・ディグナ エステラード・ロゼ
生産者名ミゲル・トーレス チリヴィンテージ NV(ヴィンテージ表記なし)
産地 セントラル・ヴァレー地域 マウレ・ヴァレー地区 (チリ)
品種 パイス100%
アルコール 13.5%
税込参考小売価格 1785円
輸入会社 三国ワイン
スペインを代表する生産者トーレスがチリに進出し、『ミゲル・トーレス チリ』を設立した30年以上前から、同社はチリのワインの品質向上に大きな役割を果たしている。
また殺虫剤や除草剤などの薬剤を使わない栽培方法など、環境に配慮していることでも知られる。いわゆるエコワイナリーで、サステイナブル栽培のパイオニアでもある。
チリの伝統品種パイスの可能性
『サンタ・ディグナ エステラード・ロゼ』は同社が、パイスというブドウで造る。パイスはこの国で16世紀からさかんにワイン造りに使われてきた古株ブドウ品種なのだが、安価なワインに使われたことから劣った品種とされて、需要が減った5万軒の栽培農家は困っていた。そこでトーレスとタルカ大学、チリ政府が共同で研究を開始し、3年がかりでこの瓶内二次発酵スパークリングワインが開発された。スペイン語で「星」を意味する「エステラード」と名付けられたこのワインこそ、栽培家の未来を背負った「期待の星」だ。
サンタ・ディグナ エステラード・ロゼのラベル
全体に辛口でキリリとした味わいながら、パイスの果実感や個性が出ていてバランスがいい。これがパイスかと眼から鱗が落ちる味だ。今後もパイスを使った上質ワインが出て来るに違いない。
このワインに合わせる料理
このスパークリングは爽やかな酸味とほろ苦さを併せ持つ味わいなので、白身の肉や卵を使った料理で、脂や旨味とマッチさせがら洗い流すような使い方はどうか。歯ごたえや香りを生かした野菜にハムやベーコンを添えた料理などにも合いそうだし、ピンク色同士で相性がいいサーモンなど、チリの食材を使ってみるのも面白そうだ。