ガウディが初めて作った街灯が残っている広場へ
世界的に有名な宗教建築「サクラダ・ファミリア」の設計者アントニ・ガウディの出世作とも言うべき街灯が、バルセロナのレイアール広場に残っています。確かに目を惹くデザインではありますが、ガウディをガウディたらしめている有機的な曲線は影を潜めています。しかし、どことなく愛嬌のあるその出で立ちは、天才の片鱗を感じさせてくれるようです。
植物や自然現象を研究しデザインに取り入れていったガウディ。ここから、偉大な建築家は試行錯誤を繰り返してカサ・バトリョやカサ・ミラ、グエル公園へと上り詰めて行ったのですね。
この街灯が作られたのは1878年。バルセロナからの依頼で作ったのだそうです。1984年に行われた広場のリニューアルが行われた時もこの街灯はそのまま残されたというのですから、バルセロナの人々のガウディ愛は相当なものだと推察されます。
レイアール広場は、とあるガイドブックによると「麻薬の売人がうろつく治安の悪い場所」と散々な書かれ方をしておりますが、昼間はオープンテラスのカフェが出ているなど開放的な雰囲気で観光客もたくさん。もちろん油断はできませんが、そこまで怖い場所ではありません。
ガウディが世の中に姿を現した最初の場所は、建築好きなら外せない観光スポットです。
■レイアール広場
・住所:Placa Reial, 08002 Barcelona
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