ついに『アルゴ』で、アカデミー作品賞を受賞!
『ザ・タウン』で人気監督への階段を昇り始めたベン・アフレックは、役者としても良質の作品に出演していきます。中でも、リストラされたエリートを演じた『カンパニー・メン』は、寄り道しながらも人生を軌道修正していく主人公に共感できる作品です。『カンパニー・メン』(2010年度作品)
大企業のエリートビジネスマンのボビー(ベン・アフレック)が、リーマンショックの煽りを受けて突然解雇! プライドがズタズタに傷ついた彼が起こした行動とは……。ベンはドン底から這い上がる男を好演。脇を締めるトミー・リー・ジョーンズ、ケヴィン・コスナーも魅力的です。
監督:ジョン・ウェルズ
出演:ベン・アフレック、クリス・クーパー、ケヴィン・コスナー、マリア・ベロ、ローズマリー・デウィット、クレイグ・T・ネルソン、トミー・リー・ジョーンズ
そして2012年、ベンは監督として『アルゴ』を発表し、いきなり絶賛レビューの嵐! 1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件。人質奪還のために、実際にCIAが行った、架空のSF映画の製作による救出作戦を描いた、このポリティカルサスペンスは、辛口評論家も映画業界の同業者もうならせました。監督賞候補からはもれましたが、見事プロデューサーとして、アカデミー賞作品賞を受賞。2つ目のオスカーを手にすることができたのです。
★『アルゴ』については、こちらに詳細記事もありますのでご覧ください!
→『アルゴ』レビュー
『アルゴ』(2012年度作品)
1979年イランで革命が起こり、民衆がアメリカ大使館を占拠。難を逃れた6人はカナダ大使の私邸に隠れます。その6人を救出するためにCIAのトニー(ベン・アフレック)は架空の映画製作のスタッフとして連れて帰ろうと案を練りますが……。荒唐無稽な作戦だけど実話というのが凄い。エンタティメント要素を盛り込んだ見応えのある社会派サスペンス。
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマンほか
さて、ベン・アフレック監督の今後はというと、役者としてテレンス・マリック監督作『To the Wonder』(共演:ハビエル・バルデム、レイチェル・マクアダムス)があります。これまで監督として、3作の傑作を世に送り出してきたベン・アフレック。今後、役者として監督として、どんな映画を見せてくれるのか、大いに期待したいですね!