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ベン・アフレック映画、傑作・珍作大集合!

第85回アカデミー賞作品賞・脚本賞・編集賞の主要3部門を受賞したベン・アフレック監督作『アルゴ』。監督賞候補にならないという苦汁をなめながらも、プロデューサーとしてしっかりオスカーを獲得しました。いまや映画界はベン・アフレック祭り!そこで、ベン・アフレックの出演作・監督作を振り返ってみました。監督作は傑作揃いだけど、出演作は珍作もありってところが、彼らしいかも?

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

『アルゴ』がアカデミー賞作品賞に!

第85回アカデミー賞は『アルゴ』に決定しましたね。ベン・アフレックは監督賞候補にこそなりませんでしたが、プロデューサーとしてオスカーを獲得しました。授賞式では、作品賞の行方を決定づけると言われる、脚色賞と編集賞を先に受賞。この二つを受賞した時点で、作品賞には王手をかけたと言われ、その勢いのまま見事受賞となりました! というわけで、今回は、監督作、出演作含めベン・アフレック映画を特集。彼の軌跡を追いながら、作品紹介をしていきたいと思います。


マット・デイモンと一緒にアカデミー賞脚本賞受賞

ベン・アフレックにとって、オスカーことアカデミー賞獲得は2つ目。最初のオスカーは、幼馴染のマット・デイモンと共同で脚本を執筆した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』での脚本賞受賞でした。

  『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年度作品)

天才ゆえに孤独で、かつ、心に傷を抱えた青年(マット・デイモン)が、精神分析医(ロビン・ウィリアムス)と出逢い、心の扉を開いていく物語。ベンは主人公の親友を熱演し、泣かせます! アカデミー賞では、助演男優賞(ロビン・ウィリアムス)受賞。
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス、ベン・アフレック、ミニー・ドライヴァーほか

これで一気にスター街道を突き進み始めたベンは、出演作が目白押しとなり、人気スターの地位を獲得します。日本でも大ヒットした『アルマゲドン』やアカデミー賞作品賞受賞作『恋に落ちたシェイクスピア』など、1998年は4作品に出演と、まさに売れっ子! 特に『アルマゲドン』は日本でも大ヒットしました。

  『アルマゲドン』(1998年度作品)

小惑星が地球に接近し、衝突の危機! これを食い止めるため、石油採掘のスペシャリストが結集し、小惑星の内部に爆弾を仕掛けようとしますが……。ベンはそのメンバーのひとりを演じました。石油採掘の男たちが地球を救うという荒唐無稽な発想は突っ込みどころ満載で楽しい。
監督:マイケル・ベイ
出演:ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ウィル・パットン、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメアほか

  『恋におちたシェイクスピア』(1998年度作品)

16世紀末のロンドンを舞台に、男装をしてシェイクスピアの芝居の主役を演じようとするお嬢様のヴァイオラ(グウィネス・パルトロー)とシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)の恋物語を描いたロマンチック・ストーリー。ベンはシェイクスピアを上演する俳優一座のスター俳優を演じています。1998年度のアカデミー賞作品賞ほか7部門受賞。
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロー、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ、コリン・ファース、ベン・アフレック、ジュディ・デンチ、トム・ウィルキンソンほか

次のページでは、ベン・アフレック暗黒時代へ……。
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