意欲的な女性たちの団結力から生まれた宝飾デザイン
Kalevala Koru
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ブランドの名にも入った「カレヴァラ」とは、古来フィンランドに伝わる民間説話から生まれた民族叙事詩のこと。カレヴァラ・コルのアクセサリーデザインは、この叙事詩の世界観からインスピレーションを受けているものも多い
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現在の商品のなかにも、古代フィンランドの文様や叙事詩の内容をモチーフにしたアイテムが
資金集めのためにエルサが思いついたのが、国立博物館に所蔵されている、考古資料としての宝飾品をモチーフにしたジュエリー販売。これがきっかけとなって、彼女の率いる「女性会」は後にカレヴァラ・コル社を設立し、本格的なジュエリーの製造販売に着手し始めることになるのです。
ちなみに、会社設立のきっかけとなった当初のジュエリーは飛ぶように売れ、まもなく彼女たちは記念像の建造に十分な資金を手にしました。ところがその直後に始まった冬戦争のために計画は頓挫し、手元に残ったままの資金は、困窮する女性たちの助成金に充てられたといいます。記念像の制作を任されていたエミル・ハロネンの完成作品は、後にカレヴァラ・コルの工場近くに設置されました。
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クラシカルなものだけにこだわらず、意欲的なデザイン探求の姿勢がうかがえる作品も多い
古代フィンランドの文様や叙事詩カレヴァラの世界からインスピレーションを受けた作品も目立ついっぽう、近年はより洗練されたモダンなデザインの追求意欲も高く、フィンランド文化の昔と今の架け橋となれるような不朽のブランドを目指しているそうです。
ファクトリーショップでは、過去のシリーズを安くしかも小箱付きで
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ワゴンには、この直営店でしか手に入らない過去のシリーズがずらり。1つ1つに、シリーズに関するミニ解説書がつけられているのも嬉しい
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セール品であっても、購入時には正規品と同じく上品な小箱に入れてくれるので、ギフトにもぴったり
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レンガ造りの工場内の一角にアウトレットショップが入っている
(テヘターンムューマラ・カレヴァラ・コル)
住所:Strömbergintie 4, 00380 Helsinki
TEL:+358 207 611 214
アクセス:ヘルシンキ中央駅西側バス停(Elielinaukio)からバス270,270Aに乗り「Takomotie」下車(約15分)、停留所前のS-market後方に伸びるStrömbergintie通りを直進、徒歩約5分。
ガラス張りの高層ビルの向かいにある工場の敷地内
営業時間:月~金曜9:00~17:00
定休日:土・日曜
※フィンランド発ブランドの、お得なアウトレット店情報はこちらにまだまだあります!
※上記データは記事公開時点のものです。