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北欧雑貨―フィンランドのデザイン(3ページ目)

北欧雑貨を代表するマリメッコ、アラビア、イッタラは、実はすべてフィンランド生まれ。使いやすさを最も重視しつつも、遊び心も忘れない、フィンランドらしいブランドばかりです。そのかわいらしい姿からはすぐには思い浮かばないような、人々の夢や願いが込められているフィンランド雑貨。そういった話も織り交ぜながら、フィンランドのブランド5つをご紹介します。

執筆者:高橋 絵里香

豊富なカラーバリエーションで自然を表現するイッタラ(iittala)

iittala

実用的でカラーの美しいイーッタラのガラス製品。耐久性にも優れているので、おみやげにも最適

イッタラの始まりは、1881年にまでさかのぼります(フィンランド語ではイーッタラと発音します)。湖のような湾曲が特徴的なアアルトボウルや雫のきらめきをそのまま封じ込めたカステヘルミなど、時を感じさせないデザインで、人々を魅了してきました。

Teema

ガラス製品に加えて、もうひとつイッタラを代表するのが陶器のティーマシリーズ。カイ・フランクが、余分な装飾をすべて省いて、本当に必要なものだけを残した結果生まれたシリーズは、すでに1952年に最終の形を成している

カルティオやティーマを生み出したカイ・フランクが、「色があれば、他の飾りはなくていい」と宣言しているように、形だけでなく、色にも非常にこだわったもの作りをしています。イーッタラのショップではいつも、色とりどりのグラデーションの美しさに思わずため息が出ます。特に寒色系が豊富なのは、その多くがフィンランドの自然を表現しているからでしょう。モスグリーンや砂の茶色をはじめ、青ひとつとっても、ブルーベリーの青、海の青、水の青、廃盤色も含めれば膨大な数のバリエーションになるでしょう。「何色」と、一言では言い表せない微妙な色合いが、繊細に自然の中にある色を表現しています。

イーッタラのもうひとつの魅力は、丈夫さも含めたその実用性にあります。グラスでさえ、割とどっしりとしていて、誤って落としてもちょっとやそっとでは割れないほど。人は誰でもミスをおかす、ということを許容しているデザインだとも言えるでしょう。安心して普段使いができます。

時代が移り変わっても、変わらない価値を伝えるならば、時の経過に耐えられる品質も求められるのです。

■iittala イーッタラ
ホームページ:iittala公式サイト(英語)

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