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北欧雑貨―フィンランドのデザイン(2ページ目)

北欧雑貨を代表するマリメッコ、アラビア、イッタラは、実はすべてフィンランド生まれ。使いやすさを最も重視しつつも、遊び心も忘れない、フィンランドらしいブランドばかりです。そのかわいらしい姿からはすぐには思い浮かばないような、人々の夢や願いが込められているフィンランド雑貨。そういった話も織り交ぜながら、フィンランドのブランド5つをご紹介します。

執筆者:高橋 絵里香

北欧雑貨の代表格! マリメッコ(marimekko)

Marimekko

北欧雑貨と言えばマリメッコ。洋服やカバンをはじめ、がま口ポーチ、エプロンやキッチン・ミトンなど、幅広く展開している。一つ持つだけで、うきうきしてくるアイテムばかり

今や「北欧」と聞いて、マリメッコのあの派手やかなケシの花柄を思い浮かべる方も、少なくないのではないでしょうか。その「ウニッコ柄」もマリメッコを代表するデザイナー、マイヤ・イソラが1964年に手がけたもの。日本でもファンが多い、連なるバラがかわいいヴィヒキルース柄や花束がモチーフになったプケッティ柄も、何十年も前にデザインされたものが復刻を重ねて、現代もなお世界で愛され続けています。

Marimekko服

マリメッコでは、個性的で素敵な洋服が女性にも男性にも見つかる。左のJokapoikaシャツは、フィンランドのおしゃれな男性の定番

「私たちは、夢を描かなければならない。他の人とはひと味違う、独特の夢なら、なお良い」とは、1951年にマリメッコを立ち上げたアルミ・ラティアの言葉。マリメッコがこれまでにたどってきた軌跡や今日まで生み出された製品を見れば、彼女が夢見る気持ちや他の人と違うことをするのを恐れないことを、大切にしてきたのがよくわかります。

日本では少々高価なブランドのイメージがあるかもしれませんが、現地のフィンランドではもっと普通の人々の普段の生活に寄り添って存在します。マリメッコのショルダーバッグは、若者の通学カバンの定番ですし、学生アパートにマリメッコのカーテンが下がっているのも珍しくはない光景。品質の良いものを、そして何より遊び心を生活に取り入れたい、すべての人のためのマリメッコなのです。

夢を持ち続けることが、やがて自分を導いてくれること。そして、時には大胆に自己表現する勇気が必要だということ。マリメッコのある生活をしていると、半世紀以上も前のメッセージが伝わってくるかのようです。

■marimekko マリメッコ
ホームページ:マリメッコ公式サイト

>> 次にご紹介するのは、カラフルなガラス製品が美しいイッタラです。

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