厚生年金よりも国民年金に近い制度!?

受取額はどうなっているのか、見てみましょう。実力の世界である大リーグは選手によって年俸は大きな差があるわけですが、受け取る年金は現役時代の年俸に影響されません。

加入期間のみによって決まるシステムとなっています。メジャー在籍10年で満額の年金が受け取れることになります。在籍期間が10年を超えても金額は変わりません。

日本の公的年金でいうなら、給料額によって保険料に差があり、受給額に差がある厚生年金ではなく、収入にかかわらず保険料が低額で、受給額も加入期間(保険料納付期間)のみで決まる国民年金に近いと言えるかもしれません(先ほども書かせていただいたとおり、本人の拠出(負担)はありません)。

日本のプロ野球年金は廃止に
相撲協会は厚生年金加入!?

一方の日本のプロ野球の年金制度はどうなっているのでしょうか?

プロ野球の年金制度は、10年在籍で年間100万程度が支給される制度でした。ただ、「でした」という言葉からわかるように、残念ながら2012年に廃止されてしまいました。「年金制度が充実しているから大リーグに挑戦する」って方はいないとは思いますが、そう思っても仕方がないような「大きな格差」がありますね。

プロ野球選手も日本国内に住所を有する限り、国民年金に加入する義務がありますから、国民年金保険料を払っていれば「無年金」ということにはなりません。ただ、それでも大リーグとの格差は歴然ですね。

同じ日本のスポーツ界でも力士は、日本相撲協会の職員として厚生年金に加入しているようです。事業報告書を見ると、「力士構成員全員を健康保険、厚生年金保険に加入せしめ……」と書かれています。

国民年金でいうと、プロ野球選手は「自営業者」で第1号被保険者、力士は「会社員」で第2号被保険者ということになりますね。

大リーグの年金制度については、あくまでメジャー選手でなければならず、マイナーリーグに所属していても年金が支給されないというシビアな面があります。一方、日本相撲協会については、親方や行司も「力士構成員」となり厚生年金に加入するシステムとなっています。

大リーグの年金と力士の年金を比べると、アメリカと日本の価値観を垣間見せられるようで興味深いですね。


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