赤ちゃん返りする旦那・女同士の戦いになる嫁

赤ちゃん返りする父親・女同士の戦いになる母親

父親になるのに葛藤が存在するケースもあります。

夫婦でいるときはすごくいいバランスだったのに、子どもが生まれたとたんおかしくなってしまった。そんなことを感じているパパやママはいませんか? 子どもが理由でそんな風になるなんて……。そう思うから、その事実を受け入れないようにする。そのことが余計にバランスを悪くしているということはないでしょうか?

案外知られていませんが、父親には赤ちゃん返りに似た行動をとる人がいます。決して子どものような赤ちゃん返りではないのですが、以前より手が掛かる(非協力的になる)といった意味で「赤ちゃん返り」という表現を使っているようです。

具体的には、

○子どもと張り合う
○家事に非協力的
○家庭を省みず、趣味や付き合いを謳歌する
○妻に対し、無理な要求が増える

などです。

ほかにもイレギュラーな形で千差万別のパターンがあるようですが、相対的に良妻賢母の夫のお母さん役を担っていたご夫婦に比率的に多く見られるような気がします。自分の母親役をしていた妻が、子どもが生まれ「子どもの母親」というごく当たり前のポジションにつくことで「母親をとられた」とでもいうような錯覚を起こすのか、赤ちゃんがえり的傾向が生まれるようです。また、生まれた子どもが自分と同じ男の性別だった場合、それが顕著に現れるケースもあるようです。

一方、母親はあまり赤ちゃん返りはしません。では、母親には何もないかというとそんなことははくて、母親の場合は「女VSおんな」の戦いが起こるケースがあります。これは女の子が生まれた場合に起こり得ることで、好きな男の子をとられた気分が戻ってきたときにあるようです。
 

旦那が赤ちゃん返りする原因はバランス感覚にある

子どもが寝たあと夫婦でお茶を飲むだけでも違ってくるのです。

子どもが寝たあと夫婦でお茶を飲むだけでも違ってくるのです。

このような現象が起こるのはどうしてでしょう。ひとつはバランス感覚の悪さにあります。近年核家族が増えて、家族構成の変化をあまり体験しなくなりました。交友関係の中でもそうですが、三人と四人ではバランス感覚が全く違います。これが家庭内で起こるのが子どもを迎えた家族構成の変化なのです。

それまで男女として向かい合っていればよかった夫婦に「父」「母」という別の役割が与えられ、そして「三人家族」という構成での立ち位置が瞬時に求められることになります。まして生まれた子どもは守られるべき存在、つまり家族の中で最優先権を得ての登場。それまでの優先順位が大きく変わっていく中で動く感情のバランスをうまく取らないと、その補完行為として上記のような行動が見られるように思います。また家庭という密室の中で起こるため、気を付けないと度を越していき虐待に発展してしまったというケースも時に起こります。

二人で作った空間に子どもが生まれて三人になる。それは例えば二人組のユニットがスリーピースのバンドになるのと同じです。子どもが増えればメンバー編成が増えていき、やがて独立して「メンバー脱退」の形をとるようなもの。そんな風に自在に立ち位置や心をコントロールするスキルを磨いていくことが家族を作っていく上で求められるのだということを知っておいてください。家庭というのはあくまでも小さな社会。そして、夫婦はその要なのです。それだけに価値観や倫理観など家庭の秩序の根底となる感覚のすり合わせを常にしておくことが大切になってくるでしょう。わずかでもいいので夫婦だけの時間を持つことは大切なことでまたとても意味があることになります。
 

大人の赤ちゃん返りの対策は、それぞれが持つ「役」は増えていく

様々な経験を介して家族が育っていきます。

様々な経験を介して家族が育っていきます。

人間は、それぞれ幾つかの役を持っています。結婚するまでは「自分」「子ども」の二つくらい。兄弟がいれば「兄」「姉」「弟」「妹」がこれに加わります。また家風によっては「跡取り」という役割を背負っている人もいるかもしれません。結婚して「夫」「妻」という役割ができます。「婿」「嫁」という役も回ってきます。同時に「子ども」という役割が父母それぞれが二人に増えていきます。それでも「男」「女」という結婚する大前提の役目はなくなりません。子どもが生まれて「父」「母」の役目が増え、気がつくとものすごい役割を家庭の中で瞬時に使い分けることが要求されているのですが、人は案外そのことに気がつかずに過ごしてしまいます。一人で何役もを使い分けるということは、反対にそれだけの器用さを要求されるということでもあります。そして、夫婦のあいだにおいて忘れてはならないのは、「元は一人の男と女から始まりました」ということなのです。

具体的な方策として、

1.「男」「女」という基本形に戻る時間をつくる
2.大人の時間というくくりで子どもを抜きにした時間をつくる
3.自分も子どもであるということを忘れないために、自分対親という関係性が存在していることを意識する
4.夫婦の時間をとる
5.家族(核家族)で過ごす時間をとる
6.二世帯、三世帯の時間(自分の親・夫(妻)の親・自分の子どもなど)をとる

などを繰り返し経験することで体でバランス感覚を身につけていくことがよいでしょう。

最初はうまくできないかもしれません。でも、やろうとしなければできるようには永遠にならないのです。少しずつできるところ受け入れられるところから、やってみてはいかがでしょうか? また、自分のパートナーに赤ちゃんがえりの兆候が見えたり女同士の戦いが始まっているように見えたら、夫婦だけの時間を増やす努力をすると案外突破口になったりすることがあります。人間は感情の生き物であるということを忘れずに、そして子どもとは言え一人の人間なのだということを忘れずに現実を見たとき、一見やりようもない問題に思えていたことに道が見えることもあるということを覚えておいてください。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。