水分を補給する
化粧水は、女性の場合、コットンを使って肌に浸透させることが多いのですが、ヒゲが多い男性は手でやってもOKです。化粧水を手にとって、乾燥しやすい頬やアゴ、フェイスラインを中心に洗顔後、素早く塗布します。よく叩く人を見かけますが、肌への刺激となるのでお勧めしません。包み込むように軽く押し当てる方がよいでしょう。その後、額や鼻筋などにもしっかり塗布します。化粧水はタオルドライしてから、30秒以内につけるようにしてください。一刻も早く、水分を供給することが大切なのです。
もし、コットンを使いたい場合は、ヒゲで繊維がめくれあがらないものを選ぶとストレスが少ないでしょう。男性用のコットンも発売されているので、いくつか試してみるとよいかもしれません。
美容液で栄養を補給する
化粧水が完全に染みこんだら、次に、美容液を塗ります。先ほど「水分→油分」の順と言いましたが、美容液やポイントケアのアイテムはその間に挟んで使います。美容液の目的はトラブルを解消するために特定の栄養を与えて、肌力をアップさせることです。化粧水で潤いが整う前の肌にいきなり美容液を塗布しても、そのパフォーマンスを最大に引き出すことはできません。高価なものが多いので、正しい使い方が必須。きちんと整肌した後に使いましょう。
まず、目元用のアイクリームから始めましょう。目元の皮膚はとても薄いので、それだけ乾燥しがち。早めにケアすることで、洗顔による乾燥リスクを減らすわけです。最も力の入りにくい薬指を使って、優しくケアします。
その他、シミには美白系の美容液を、シワには高保湿系のものを、と目的に沿った美容液を塗ります。もし、2~3種類を使用する場合は、テクスチャー(質感)の軽いものから塗り進めるのがよいでしょう。美容液を塗りおえたら、10秒ほど手のひらを顔に当てて、その体温でより浸透させるとベターです。
乳液等で油分を補給する
美容液が十分に浸透してから、ようやく、油分を補給します。化粧水と同じように乾燥しやすい部分から、皮脂の分泌の多い部分へと2段階に分けて塗布します。季節や肌の状態によって量を調節してください。よく塗り慣れていない男性は、たっぷりと手に取ってゴシゴシとこするように塗ってしまいますが、それはNG。量が多すぎると、肌の上で余ってしまい、ベタつきます。反対に量が少なすぎると、保湿の意味をなしませんから、自分にとってベストの量を見つけるまでは、根気よく挑戦してみてください。1週間もすれば、ぴったりの量が見つかるはずです。
油分の補給は乳液の他に、クリームやオイルがあります。それぞれ、特性がありメリットもデメリットもあります。慣れていない男性は、軽めの乳液から始めるのがよいでしょう。乾燥が厳しい冬にはクリームを使うのも◎。敬遠されがちなオイルは、成分によっては肌なじみがよくて、かえってベタつかないというケースもあります。
次のページで保湿後のケアを説明します。もうワンアクションすることで、ムダな老化を防ぐことができるんです。