世界遺産のアールヌーヴォー建築が花咲く
ルイーズ大通りエリア
ブリュッセルはアールヌーヴォー建築の宝庫© Xavier Harcq
アールヌーヴォー建築の傑作のひとつ技師エドゥアール•アノンの家© Paul Louis
ブリュッセルは町中がアールヌーヴォー建築の宝庫。どのエリアから見学するべきか悩んでしまうほどですが、短時間に効率よくこの世紀末アートの神髄に触れたいのなら、南方のルイーズ大通りエリアがおすすめ。市内には世界遺産に指定された巨匠ヴィクトル•オルタ設計の邸宅が4軒がありますが、そのうち3軒がこのエリアに集中するのです。なかでもオルタの元邸宅でもある「オルタ美術館」は、唯一内部まで一般公開されており必見。優美な曲線をふんだんに使ったこの美術館を見学した後は、「技師エドゥアール•アノンの家」「建築家ポール•アンカールの家」「画家シャンベルラーニの家」、そしてもちろん世界遺産の「タッセル邸」と「実業家セルヴェイの家」の外観を見学するのもお忘れなく。
また、ルイーズ大通りとワーテルロー大通りはブリュッセルきっての高級ショッピングストリート。パリのシャンゼリゼ、ニューヨークの5番街、バルセロナのランブラス通りなどと比較されることが多く、シャネル、グッチ、ディオール、エルメスといった、ブルジョワ御用達の定番ブティックが集まっています。