マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

誰も教えてくれない間取りの見方1. 間口スパン(3ページ目)

一戸建てと比べて自由裁量権があまりないマンションの間取り。暮らしやすく素敵に見える間取りとは……「マンションの間取り」の見方をお教えします。今お住まいの間取りの間口スパンは何メートルありますか?

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

ワイドスパンの価格は割高?

売り手は住戸の値付けをするときに、まず平均坪単価を設定し、平均坪単価×販売戸数の総坪面積=「総売り上げ額」を割り出します。その後住戸ごとに鉛筆をなめながら売れやすい価格を設定していきます。この売れやすい価格というのがミソで、狭い住戸も広い住戸も同じ単価で販売価格を設定すると、どうしても広い住戸が高額になってしまい、売れ行きが懸念されます。

そこで平均単価、総売り上げは変更しないことを前提に、狭い住戸の単価を上げ、広い住戸を下げるという調整をするのです。狭い住戸の単価を少々あげても価格が大幅に高くなるわけではないので、売れ行きにはあまりひびかないというわけです。半面、多少単価はおさえても販売価格が高くなり売れ行きが心配な広めの住戸には、何かしらのセールスポイントを付け加える工夫が求められます。ワイドスパンはその有力なセールスポイントのひとつになり得るのです。

選択肢が少なくて、しかも割高な価格設定のワイドスパン。毎日気分よく暮らせること、その毎日が10年、20年続いていくことを考えると、根気強く探すことをお勧めします。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます