6月の夏至祭シーズンのようす
夏至が近づくとラップランド地方で見られる、真夜中でも沈まぬ太陽。24時間ずっと明るい外部環境には体内リズムも狂わされがちだが、それ以上に終日太陽の光を浴びていられる喜びは大きい
夏至の前後は帰省ラッシュが起こりやすいので、列車チケットの予約はお早めに
けれどもちろん、都市に残る人や観光者のために、いくつかの観光者向けレストランなどは時間限定でオープンしていることもあるので、事前に目星をつけて問い合わせておくのが無難です。
沈まぬ日の斜陽を浴びながら、生演奏に合わせてダンスに興じる人たち
夏至祭の象徴であるKokko(コッコ)という名の大焚き火を囲んで、民族衣装をまとった人たちがダンスを披露したり、屋台や市をめぐったり。ここに参加するだけでも、夏至祭の高揚感を十分に共有することができます。
〈DATA〉
■Seurasaaren ulkomuseo(セウラサーリ・ウルコムセオ/セウラサーリ野外博物館)
住所:FI-00250 Helsinki, Finland
TEL:+358 4 0128 6374
アクセス:バス24番終着所「Surasaari」下車すぐ
周りには万年雪も残る極北の村で、白夜を焦がすコッコ点灯の瞬間を待ちわびる人々
夏至祭シーズンのハイライトは、なんといっても前夜の10時以降に各街や自治体で始まるコッコ点灯式から、明け方にかけての一夜の盛り上がり。万年雪をかぶった山を背後に燃え盛る火の山を眺めながら、何時になっても沈まぬ太陽に照らされて過ごす一晩は、忘れがたい思い出になるでしょう。
ただし、湖畔でのイベントの場合、飲み過ぎによる水難事故も多発しがちなので気をつけて。
6月の祝日・イベントカレンダー
今も昔も日本で大人気のムーミンは、ふるさとフィンランドでももちろん人気者。夏休みを利用してたくさんの子連れ家族がムーミンワールドを訪れ、憧れのムーミン谷の仲間たちと戯れる
いっぽう6月は、ナーンタリにある夏季限定のテーマパーク「ムーミンワールド」が待望の開園シーズンを迎えます。ムーミンに会うためにフィンランドにいらっしゃる方も少なくないと思うので、ウェブサイトで開園・イベント情報をチェックしておくのをお忘れなく!
〈DATA〉
■Muumimaailma(ムーミマーイルマ/ムーミンワールド)
住所:Tuulensuunkatu 14, 21100, Naantali
TEL:+358 2 511 1111
アクセス:トゥルク駅からタクシーで約20分/トゥルクマーケット広場からナーンタリ行きバスに乗車し約35分、終着バス停より徒歩約10分
開園時間:(2013年の場合)6月8日~8月11日は10:00~18:00、8月12~25日は12:00~18:00
定休日:開園期間中はなし
7~10月の祝日・イベントカレンダー
携帯投げ選手権やエアギター選手権など、夏の間に奇妙な世界大会ばかりが開催されることでも地味に知られるフィンランド。ソンカヤルヴィで7月上旬に開かれる奥様運び選手権は、愛妻を肩に担いだ男性陣が障害物競走に挑み、優勝カップルには奥様の体重分のビールが贈呈される
一日中陽の光が降り注ぎ、人も街もいきいきと輝く夏の間は、もちろん各地でさまざまな音楽、スポーツ、芸術、レクリエーションイベントが開催されます(本サイトでも今後ご紹介していきます)。
また、芸術の秋らしく9・10月にはアート・デザイン関連のイベントが目白押し!旅行期間のイベント有無のチェックには、以下のサイトをご活用ください。
■フィンランド政府観光局公式サイト「Visit Finland」(日本語)
■ヘルシンキ観光情報サイト「Visit Helsinki」(日本語)
最終ページでは、11~12月の祝日・イベント情報やクリスマス事情をご紹介!