3月の祝日・イベントカレンダー
ぱっと視界を明るくさせる黄色いスイセンは、フィンランドのイースターの象徴花。イースター休暇が近づくと、マーケットなどで盛んに売られる
イースターシーズンが近づくと、どこのスーパーにも並ぶエッグチョコとひよこの人形
たとえば、黄色いスイセンやネコヤナギの枝、うさぎやひよこの置物がイースターの象徴として庭先や窓辺に飾られるため、それらをデザインした小物や絵葉書なども多く売られます。また、大きな卵型のチョコの中にムーミンなど人気フィギュアの入ったエッグチョコは、イースターシーズンのおみやげにもぴったり!
4月の祝日・イベントカレンダー
大学生たちが街の一番有名な銅像のもとに集い、その像を洗って学生帽をかぶせる……というやや理解に苦しむパフォーマンスは、ヴァップ(メーデー)前日である4月30日の恒例行事。銅像が帽子をかぶった瞬間から、2日に及ぶ学生たちの祭典が始まる
ただし4月30日は、Vappu(ヴァップ/メーデー)の前夜祭ということで、街全体が異様な雰囲気に包まれます。フィンランドでは、メーデーの主役はなぜか労働者ではなく学生たち。30日の午後には、各研究室のユニフォーム代わりのつなぎを着た大学生たちが続々と中心街に集いはじめます。
ヴァップ開始宣言後は、ヘルシンキ大聖堂前の階段や広場もおびただしい数の学生たちで埋め尽くされる
像が無事に着帽したら、それが他国より一足早いヴァップ始まりの証。学生たちも一斉に自分の学生帽をかぶり、屋内外でところ構わず飲むわ騒ぐわ……の、一般人にとっては少々迷惑な活劇が始まります。
夜が更けるほどたちが悪くなる若者も多いので注意は必要ですが、このやや異様な一連のイベント模様は、学生たちに紛れてこっそり鑑賞するのもおもしろいでしょう。なお、30日のお店の営業状況も変則的、または休業となる場合があるのでご注意ください。
5月の祝日・イベントカレンダー
5月1日のヴァップ本番の日は、一家総出でピクニックに出かけるのがフィンランド流。大人たちも、かつての栄光の証である学生帽をかぶり、お弁当やグリルセットを持って近隣の公園に繰り出す
ヴァップの日には、あちこちで風船が売り歩かれるのもよく見る光景
この日は、レストランやカフェなどは比較的よく営業していますが、終日閉店してしまうお店も少なくないので、通常観光は諦めて、前日に買い置きしておいた食べ物や飲み物を片手に、現地人と一緒になってピクニックを楽しんでみるのも、よい思い出になるのではないでしょうか。
5月はこの他に、イースターから数えて40日後の木曜日に定められるHalatorstai(昇天祭)、イースターから50日後の日曜日に定められるHelluntai(聖霊降臨祭)の各日が祝祭日となり、お店が一斉休業します。いずれも指定日が毎年大幅に変動しますので、事前チェックを忘れずに。
次ページでは、6月から9月までの休暇、イベント情報を一挙ご紹介!