大晦日から元旦にかけて

フィンランドの新年

カウントダウンを経て各街で花火大会が始まり、おのおの友人や家族と賑やかに新年の到来を祝う。ただし外は十分寒いので、花火を見届けたあとは皆いそいそと室内やバーへ向かう

大晦日から新年を迎えるまでの時間は、帰省して家族と過ごすより、自分の暮らす街で友人知人とわいわい騒ぐほうを好むフィンランド人。そんなフィンランドの年末年始の瞬間を彩るのが、新年を迎える瞬間から自治体が催す花火大会に加えて、年間で唯一この日だけ法律で許されている、一般人の打ち上げる花火です。

実はフィンランドで、特別許可なしに花火を上げて良いのは、年間を通して大晦日の18時から1月1日の夜中2時までの間、のみ(かつ18歳未満はロケット花火は買えない)。これは、むやみやたらな花火の音は森の動物達を怯えさせるから……という意味合いもありますし、何より安全のためでしょう。年末になると市場に出回る一般人用の打ち上げ花火は、日本では考えられないほど凄まじいレヴェルのものが少なくありません。31日の18時を過ぎると、ここは戦場かとぞっとするほど、街のあちこちからドゴーンドゴーンと市民の花火が打ち上がる音が聞こえてくるのです。

もちろんそれらを鑑賞しに行くのも楽しいのですが、なかには酔っぱらいが安全性を顧みず乱射していることもあるので、くれぐれも要注意。毎年必ず何人かは、花火事故で怪我や失明をしているのも事実です。安全な場所で、気分だけでも味わいたい人は、お店で打ち上げ花火の横に売られている手持ち花火を買って楽しんでくださいね。


大晦日

鮮やかにライトアップしたヘルシンキ大聖堂前には、市民が多く詰めかけてカウントダウンの瞬間を待つ

大晦日のお店の営業時間は、概ね夕方ごろまで(終日休業する店や施設ももちろんあります)。ただし1日の明け方まで、中心街のバーなどは概ねオープン。ここでも気を大きくした酔っぱらいにはくれぐれも注意してくださいね。

国内で一番盛り上がるヘルシンキ市内のカウントダウンイベントは、大聖堂の前の元老院広場がメイン会場となります。

 

1月の祝日・イベントカレンダー

年明けバーゲン

年明け早々本格化するバーゲンも要チェック。底値はなんと70%引きも

1日は、ほぼあらゆるお店が終日休業しますが、2日からは、すぐに通常営業を始めるお店や施設も多いです。日本のように「三賀日」という感覚はないので、人々も2日や3日には仕事や学校に復帰してゆき、街もすぐにいつもの落ち着きを取り戻します(にわかにクリスマス後のバーゲンが本格化するので、落ち着くというイメージではないかも)。買い物好きさんにはたまらない年始めですね。

ただし6日はLoppiainen(公現祭)というキリスト教由来の祭日で、この日もお店はほぼ全休しますのでお気をつけください。



2月の祝日・イベントカレンダー

フィンランドの2月は、祭日は特にありません。フィンランドの学生たちは、2月後半に「スキー休み」と称した1週間ほどのお休みがもらえ、家族と一緒にウィンタースポーツや旅行に出かけたりするので、この時期の長距離列車は多少混み合います。2月はオーロラの遭遇率も高いですし、最も冷え込みがきつく雪も多い月なので、各地で雪祭りや氷祭りなどもさかんに開催されます。

■ケミ市で毎年開催される「雪の城」イベントの詳細はこちら

また2月には毎年1週間だけ、ナーンタリにある夏季限定のテーマパーク「ムーミンワールド」が開園し、雪景色の中で冬眠中のはずのムーミン谷の仲間に会える嬉しいウィークも(2013年は16~24日、10:00~16:00)。


ルーネべりタルト

目玉のようなデコレーションが可愛い2月頭の限定お菓子、ルーネべリ・タルト

ところで2月5日の前後は、この日生まれた国民的詩人の名前と彼の好物にあやかった「ルーネベリタルト」が街中のカフェで出回ります。少しスパイスの効いたマフィン生地の上に、甘いアイシングとジャムが乗っていて美味しいですよ。

さらに、イースター40日前に定められた謝肉祭(毎年移動するが2月下旬が多い)の前後には、丸パンにジャムやアーモンドペーストを入れ、ホイップクリームをデコレーションしたシュークリームのようなお菓子「ラスキアイス・プッラ」がお目見え。どちらもこの時期のフィンランドでのみ食べられる期間限定スイーツなので、要チェックです。

ちなみに、フィンランドの2月14日は「恋人の日」ではなく、なんと「Ystävänpäivä=友達の日」。彼氏・彼女でなくとも、同性の友達にでもカードを送りあったり、一番の親友と映画を見に行くなど一緒の時間を過ごしたりします。街なかでもさまざまな「ペア特典」が見受けられる一日です。



 

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