飼いはじめに必要なこと
カルキ抜き(中和剤)を入れて塩素を抜いた水に、ホームセンターなどで売っている金魚用のバクテリアを入れます。水槽の水量や金魚の数に応じて適量を使用してください。このバクテリアを適切に繁殖させることで、バクテリアは金魚のエサの食べ残し、フン、おしっこを分解し無害なものに替えてくれます。つまり水質を金魚が生存しやすいように調節できます。
水中に空気を溶かし込む「エアレーション」は必須
エアレーション、すなわち水中に空気を溶かし込むのは、金魚を長生きさせるには必須です。水中に酸素を供給することは、実は金魚のためであるのと同時に、バクテリアのためでもあります。
水作りを担うバクテリアは好気性菌で、酸素を消費して汚れを分解してくれます。酸素が不足してくると、バクテリアが減少してしまい、代わりに酸素を使わないで生きる嫌気性菌が繁殖してしまい、悪臭を発生させます。こうなると金魚は長生きできません。
エアレーションに必要なエアポンプ、エアストーン、エアチューブ等を水槽に備え付けましょう。
亜硝酸を除去するために定期的に水替えを
バクテリアによって浄化された水は亜硝酸という物質を含みます。これは少量では無害ですが、長く飼育している間にどんどんたまり金魚の成育にとって有害なものになります。そのため定期的にこの物質を排出する必要があります。水が濁ってきたり、金魚が水面で口をパクパクさせるようになってきたら、水替えを早めに行いましょう。または標準的な飼育環境では夏場は週1回、冬場は半月に1回が目安です。
水替え用の水は水道水でよいのですが、飼いはじめの時と同様、塩素は抜いておきます。替える水量は全体の1/3~1/2が目安です。その際水温は合わせておきましょう。
また水替えの時、一緒にフィルター等の掃除をしてしまいがちですが、バクテリアが大幅に減少してしまう可能性があり、別の日に飼育水で洗うのがおすすめです。
その他気をつけたいこと
金魚の飼育に最も適した水温は15~28度くらいです。水槽は直射日光の当たらない場所に置くとよいでしょう。またコップなどを入れておくと、寝床や休憩所になり、金魚のストレス軽減になります。
えさについてですが、市販の金魚のえさを1日1回を目安に、与えすぎないようにするのが長生きさせるコツです。