歴史は、時代の流れを意識しよう
社会科の中でもっともなじみがあるのは「歴史分野」という方も多いのではないでしょうか。特に、戦国時代から江戸時代(幕末まで)にかけては、ドラマや小説にもなるような歴史上の有名人物が多く、なじみがある時代です。歴史を大きく動かした人物たちですから、それぞれがドラマや小説の主人公として魅力的に描かれています。しかし、ドラマや小説は、戦いの場面など、それぞれの人生の一場面を強調していることが多くなっています。
一方で、社会科の勉強では、一つのできごとを深く勉強するのではなく、時代の流れの中で意味を知っていくことが大切です。人間味という点では、社会科の勉強は一人ひとりの人物に関しては、無味乾燥であるかもしれません。
これが、ドラマと社会科の勉強の違いといえるでしょう。一人の人生の一場面の動きをとらえるのか、歴史の中でのその人物の役割をとらえるのかという、見方の違いに違和感を覚えることもあるかもしれません。だからといって、その人物の魅力がなくなるわけではありません。
それぞれの人物が行ったことが、「なぜ行ったのか」「どのような内容だったのか」「それによって世の中がどのように変化したのか」を知れば、ドラマを見ても、小説を読んでも、一層その人物の魅力を感じるようになり、歴史を学ぶことが楽しくなるはずです。
授業をしっかり聴いて、黒板を写すのはもちろん、ドラマや小説を見たり読んだりしたときに、時代の流れを意識することで、いきいきとした歴史を学ぶことができ、よりしっかりとした知識の定着が図れることでしょう。
小学校で習う社会科の教材は、教科書や参考書だけではありません。新聞やニュースなど身近なところに教材はたくさんあります。それを保護者がどう活用するかが、お子さんを社会好きにするポイントです。