巨大で、ユニークな山車に圧巻!
底抜けに明るい南ヨーロッパのカーニバル。山車のモチーフも変幻自在に動いて観客を楽しませてくれます
会場に足を踏み入れたほとんどの人の第一声は「なんだこりゃ~!!」じゃないでしょうか!? 会場を彩る山車の数々はまさに見上げんばかり、その一つ一つがイタリア、ラテンならではの情熱的、賛美的なデザインで、大音量の音楽を流しながら陽気に会場を練り回っています。山車の上にはまた色とりどりに着飾った人々が、ある者は山車を操舵し、ある者は歌い舞って華を添えています。山車の上だけではありません、地上でも山車を先導するようにパレードの行列が一心不乱に踊っています。
それにこの山車、動くんです。ガイ骨が踊ったり、アヒルが首を振ったり、魔女の手が動き口が開き目が回ります。いったいどうやってこんな精緻な動きを表現しているのか、不思議です。
このヴィアレッジョのカーニバルに「柵」はありません。観客と踊り子の間には距離が全くないのです。特筆すべきはこの一体感と言えるのではないでしょうか。世界一のカーニバルと言われるリオのカーニバルでは、観客はパレードの通りに立ち入ることは出来ませんし、その数万人という規模ゆえに、「遊んで」しまっている踊り子もいないわけではありません。しかしこのヴィアレッジョのカーニバルでは、それほどの規模ではないためか、全員がその持ち場を一糸乱れずに全うしています。
巨大アヒルが街を行く! バルコニーの観客もビックリ!
この様子を何と表現すればいいのでしょうか、本当に、踊り子も観客もここにいる全員が、生きることの素晴らしさと哀しさ、自由と矛盾、希望と運命、そんなものをごっちゃにして全身で表したり、感じたりしているような。イタリアの魅力って、一言でいうとまさにこれなんだなと。
人間というものは、こんなにも底抜けに明るくなれるものなんだと、ひと筋の落涙すら呼び起こすかもしれません。
紙吹雪はカーニバルの欠かせない演出!
やられたらお返しに地面の紙吹雪を集めてやりかえしてあげましょう! でも時々、建物の二階バルコニーから攻撃されることもあります(反撃できません、笑)
>> 華やかなカーニバルの歴史について