華やかなカーニバルも伝統芸能の所産

もちろんこのヴィアレッジョのカーニバル、賑やかなだけではありません。140年に及ぶ歴史を受け継いだ、伝統芸能と技術の結晶でもあるのです。カーニバルの起こりは1873年。今日と同じように、装飾された山車(もちろん今日のものよりはずっと簡素だったはずですが)が市内中心を練り歩いたのが始まりです。それが前世紀の初めに現在の場所で行われるようになってから、年を重ねるごとに大きく、盛大に、そして有名になって今日に至ります。

紙製の山車は職人の伝統技の結晶

紙製の山車は職人の伝統技の結晶

山車の製作に使われる材料は、なんとほとんどが紙。紙の鋳型、つまり「張り子」で、「パピエ マシェ」と呼ばれています。この製法は1925年、ヴィアレッジョの彫刻家、アントニオ ダリアーノ(Antonio d’Arliano)によって発明され、現在でも25を越える工房が父から子へ、子から孫へと伝統の技術を受け継いでいます。
大きなものは高さ20m以上、40トンもの重さの山車を、伝統の職人達が一年間精魂込めて作り上げた賜物、それがヴィアレッジョのカーニバルでもあるのです。

 



モチーフは社会風刺

アメリカ大統領も山車のモチーフに!

アメリカ大統領も山車のモチーフに!

フライパンでイタメシにされる各国首脳たち。ちょっとかわいそう・・・

フライパンでイタメシにされる各国首脳たち。ちょっとかわいそう・・・

ヴィアレッジョのカーニバルは、政治や社会への風刺が多いことでも有名です。山車のモチーフには次々とテレビで見たことのある人たちが登場します。白馬に跨ったお馴染みのポーズでナポレオンかと思えば、顔をよーく見てみるとフランスのサルコジ前大統領だったり(サルコジ大統領は身長や政治手法などを、よくナポレオンに例えられていました)、フライパンで焼かれているおじさんたちも、やはりよく見るとお馴染みの面々だったりします。この政治風刺も、このカーニバルの伝統の一つです。

 

カーニバルの時期に行けない人は、博物館で

一年のうちの限られた日にしか見れないカーニバル、せめて雰囲気だけでもという人には博物館がおすすめです。この博物館、実は山車の格納庫にもなっていて、本番の時はここから出発することになっています。

中はカーニバルの歴史を紹介するビデオや写真、過去の山車、さらにはパピエマシェ体験教室などが一年中楽しめるようになっています。もちろんカーニバルを観る前後に行けばより一層理解が深まるでしょう。

博物館についてはこちら
Museo Della CITTADELLA del Carnevale di Viareggio
(イタリア語。英語版もありますが住所、電話番号などが載っていません)


それでは、素敵なカーニバルで夢のひとときを!



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