きれいな肌作りに欠かせない角質とは?
角質とは、肌のいちばん表面にある層で普段私たちが目にしている部分です。つまり肌が、キレイ、美しい、というのはある程度角質を見て判断していることになります。美肌を作るのに欠かせない角質、まずは簡単に肌の仕組みについてご説明します。皮膚には表皮と真皮があります。表皮の一番上が皮脂膜と角質層で、ここがいわゆる肌のバリア機能を司っている場所です。外部の刺激物質(異物やアレルゲン)や紫外線などを防御するのと、内側の水分を外に逃がさないような役割をしています。
角質層は細胞がブロックのように積みあがって出来ていて、隙間を細胞間脂質という保湿成分で埋めています。角質層の厚みは0.02ミリと驚くほど薄いのですが、20%~30%の水分が含まれていて、これが20%以下になっていることを乾燥肌と呼びます。いかに角質層が美肌にとって大切なのか、ということですね。
角質が厚くなるとくすみの原因に
肌は通常、細胞が生まれてから28日間で自然に剥がれ落ちます。この、お肌の周期(ターンオーバー)が繰り返されることで、ツルツルのすこやかなお肌が保たれるわけです。ところがこの本来はがれ落ちるはずの角質層の細胞が、自力ではがれ落ちることができず、お肌に残ってしまうことがあります。角質が厚くなる原因として、1紫外線、2過度な摩擦、3間違ったスキンケア、などによる皮膚代謝の低下が挙げられます。角質が厚くなると、まずは肌がくすんできます。また、代謝が低下しているためシミが濃くなったり、色素沈着が目立つようになってしまいます。
古い角質が残った肌は透明感がなくなるだけでなく、角質層が邪魔をするためせっかく化粧水や乳液をつけても、水分、油分などの栄養分が浸透しづらい状態に。肌の正常な働きを妨げてしまうため、小ジワやニキビの原因にもなるため、古い角質はしっかり除去することが大切です。
特に角質が気になるボディケア
古い角質は、スキンケアで取りのぞくことが美肌への近道です。ただし、ゴシゴシこすったり、無理やり削ったりするのは厳禁。角質層を落とし過ぎると、バリア機能が低下して、あらたな肌トラブルが発生する可能性もあるので注意が必要です。自宅で角質ケアをする場合、一番手軽なのはピーリング効果のある石けんや拭き取りの化粧水を使う事です。ただ、注意も必要で乾燥しやすい目の周りは避けるようにしましょう。角質がたまりやすく、毛穴の目立ちやすい頬や鼻のみでもかまいません。また、使用回数もメーカーが推奨している回数を守る事。やり過ぎもよくありません。拭き取りの化粧水の場合は擦ったりしないようにしてください。また、終わった後はいつも以上に保湿をしていただく事が大切です。角質ケアと保湿はワンセットだと思ってください。
角質が厚くなりやすいボディの角質ケアも、基本は顔のケアと同じです。ただ肘、踵、膝などはふき取りタイプの化粧水では効果があまり出ないことも。スクラブでもコマージュでもかまいませんが、大切なのはあまりごしごし摩擦をしないことです。
厚くなりがちなボディの角質、日々のケアでつるつるに!
自分では取り除きにくい場合は、クリニックできちんと除去してもらってもよいでしょう。ケミカルピーリング(40分)とイオン導入(40分)をすると、つるつるっとした肌に生まれ変わります。背中だと21000円ですが、その他の箇所も相談によって受けつけています。