2. フランチャイズ契約範囲による種類
フランチャイズシステムについてもう少し掘り下げて調べていくと、「エリアフランチャイザー」や「マスターフランチャイザー」といった言葉が登場しはじめます。
これは加盟者が与えられた権利の契約範囲の違いから生じる種類です。
フランチャイズ契約範囲による種類
例えば、サンドイッチチェーンのサブウェイに加盟してお店を始めたいと思ったとしましょう。
その場合、皆さんがフランチャイズ契約をする相手はアメリカのSUBWAY社ではなく、サントリーHDの子会社である日本サブウェイ株式会社となります。
なぜなら、日本サブウェイ株式会社がアメリカのSUBWAY社と「マスターフランチャイズ契約」を結び、日本国内における加盟店開発やサブウェイの展開を一手に担っているためです。
このように、フランチャイズビジネスでは、加盟者が単に契約に基づいて店舗を出店する権利だけでなく、契約で定めた地域について本部に替わって加盟店開発や契約を行う権利を得ることもあるのです。
3. まとめ
ここではいくつかのフランチャイズの種類についてご紹介してきましたが、フランチャイズで独立を考えている皆さんに最も身近なのは、ビジネス・フォーマット型フランチャイズと、ターンキー型フランチャイズとなります。
特に、コンビニエンスストアで独立を考える場合には、ターンキー型フランチャイズである「Cタイプ」が真っ先に候補に挙がることでしょう。
また、加盟時の契約先がオリジナルの本部なのか、複合型FCとして契約権を持っている事業者なのかも、しっかりとチェックしたいものです。それは、エリアフランチャイザーと本部の対立が激しくなり、加盟店が巻き添えを食う、などというケースもあり得るためです。
フランチャイズビジネスに興味を持つと、これまで触れることのなかった用語や仕組みがたくさん登場してきます。
少し面倒ではありますが、フランチャイズでの独立するかどうか、またどの本部を選ぶかといった場面で正しい判断ができるよう、一つずつ着実に理解していくようにしましょう!