フランチャイズの種類は? 特徴や違い
フランチャイズの種類
フランチャイズにも、いくつかの種類があります。フランチャイズについてもっと良く知っていただくために、フランチャイズに関する代表的な種類を取り上げ、わかりやすく解説します。
1.フランチャイズシステムによる種類
フランチャイズの種類は、代表的なものとして3つ挙げられます。
●ビジネス・フォーマット型フランチャイズ
●ターンキー型フランチャイズ
●コンバージョン型フランチャイズ
フランチャイズの種類
●ビジネス・フォーマット型フランチャイズ
これは最も一般的なフランチャイズ形式で、成功しているビジネスについて、システムやノウハウをパッケージ化し、同じチェーン名の使用権も含めてライセンス化したタイプです。
本部から提供を受けるフランチャイズパッケージに店舗は含まれていませんので、店舗を必要とする業種の場合には、立地調査や物件の選定、内装工事など、本部のアドバイスを受けつつ、加盟者が自分の責任で進めていく必要があります。
●ターンキー型フランチャイズ
本部が完成済み店舗を用意し、加盟者はそのカギさえ受け取れば開業できるような形を取るもので、特にコンビニエンスストアでは「Cタイプ」として盛んに活用されているタイプです。
加盟者は加盟時にかかる費用を準備し、本部の研修を受けさえすれば、すぐに開業することが可能となりますので、その手軽さから人気があります。
しかしこのタイプの契約には、年齢や夫婦での就業が必須といった、細かな契約の条件が併せて設けられているケースが多く見受けられますので、自分の条件で契約ができるか、しっかり確認することが大切です。
●コンバージョン型フランチャイズ
既に事業を行っている同業者とFC契約を結んで組織化するタイプのフランチャイズで、不動産業、建築・リフォーム業、ホテル業などで特に活用されています。
不動産業界の本部ではセンチュリー21、ホテル業界ではコンフォートホテルチェーンなどを運営するチョイスホテルズジャパン等が有名です。
統一した広告宣伝や教育を行って、効率的・効果的にブランドやシステムを活用することができる点や、加盟者が既存事業を通じて持っている基盤やノウハウも活用できる点なども、このタイプのメリットとして挙げられるでしょう。
2.フランチャイズ契約範囲による種類
フランチャイズシステムについてもう少し掘り下げて調べていくと、「エリアフランチャイザー」や「マスターフランチャイザー」といった言葉が登場しはじめます。
これは加盟者が与えられた権利の契約範囲の違いから生じる種類です。
フランチャイズ契約範囲による種類
例えば、サンドイッチチェーンのサブウェイに加盟してお店を始めたいと思ったとしましょう。
その場合、皆さんがフランチャイズ契約をする相手はアメリカのSUBWAY社ではなく、サントリーHDの子会社である日本サブウェイ株式会社となります。
なぜなら、日本サブウェイ株式会社がアメリカのSUBWAY社と「マスターフランチャイズ契約」を結び、日本国内における加盟店開発やサブウェイの展開を一手に担っているためです。
このように、フランチャイズビジネスでは、加盟者が単に契約に基づいて店舗を出店する権利だけでなく、契約で定めた地域について本部に替わって加盟店開発や契約を行う権利を得ることもあるのです。
3.まとめ
ここではいくつかのフランチャイズの種類についてご紹介してきましたが、フランチャイズで独立を考えている皆さんに最も身近なのは、ビジネス・フォーマット型フランチャイズと、ターンキー型フランチャイズとなります。特に、コンビニエンスストアで独立を考える場合には、ターンキー型フランチャイズである「Cタイプ」が真っ先に候補に挙がることでしょう。
また、加盟時の契約先がオリジナルの本部なのか、複合型FCとして契約権を持っている事業者なのかも、しっかりとチェックしたいものです。それは、エリアフランチャイザーと本部の対立が激しくなり、加盟店が巻き添えを食う、などというケースもあり得るためです。
フランチャイズビジネスに興味を持つと、これまで触れることのなかった用語や仕組みがたくさん登場してきます。
少し面倒ではありますが、フランチャイズでの独立するかどうか、またどの本部を選ぶかといった場面で正しい判断ができるよう、一つずつ着実に理解していくようにしましょう!
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