フランチャイズで独立/タイプ別フランチャイズ(FC)

50万円で起業できるフランチャイズ、その理由は?(2ページ目)

50万円で起業できるフランチャイズについて、具体的な例を2社挙げ、50万円で起業できる理由やフランチャイズ本部の違い、フランチャイズの検討方法についてご説明します。

執筆者:三枝 宏年


加盟条件の違いについて

この2社がそれぞれ提案する加盟条件に、違いがあります。

「おそうじ本舗」の自己資金が安い理由は何でしょうか。
ハウスクリーニングの業務は、
「電話やインターネットで申し込みを受けて顧客の家へ向かい、サービスを行う」
という事業形態です。
つまり事務所や店舗を用意する必要がなく、車と道具、それに自身のやる気があれば業務を遂行することができます。
初期投資額は技術研修費と機材費のみの為、自己資金を50万円に抑えています。
 
「まごころ弁当」の場合はどうでしょうか。
「お弁当の宅配サービスは、お弁当を調理し、お客様に届ける」事業形態です。
新規で始める場合は、厨房機器を含む整備投資や店舗施工費、
配達のためのバイクなどの調達資金が別途発生します。
よって自己資金の他に施工費や設備代が加算されます。
既存店舗をお持ちの場合、「ゼロプラン」の制度により50万円で開業が可能なのです。


必要な資金を十分に理解する

この2社を比べるだけでも「50万円で始められるフランチャイズ」に違いがあります。

  1. 必要経費は少なく、自己資金が50万円以内に収まる

  2. 自己資金は50万以下だが、既存店舗を持っている方が対象。また試験制度を用い、加盟者の選別が行われる。


同じ「自己資金50万円」であっても、必要経費や加盟条件が異なります。
自己資金は「同じ業種・業態」のフランチャイズであっても、各社によって違いがあるのです。
 
「自己資金50万円のフランチャイズ」で起業することは可能です。
しかし開業前後にどのくらいの費用がかかるのか?運用資金はどれぐらい必要なのか?といった具体的な経費をしっかり洗い出し、自分の資金と照らし合わせ、検討することが重要なのです。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます