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東京駅で買う、この冬注目の手土産和菓子!

丸の内駅舎保存・復原工事が完了し、ますます魅力を増す東京駅とその周辺。今回は、東京駅ナカ、外で買えるこの冬注目の手土産向きの和菓子を5つご紹介します。年末年始の手土産を選ぶ際にぜひお役立て下さい!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

東京駅ナカ、外の手土産和菓子

丸の内駅舎保存・復原工事が完了し、ますます魅力を増す東京駅とその周辺。今回は、東京駅ナカ、外で買えるこの冬注目の手土産向きの和菓子を5つご紹介します。年末年始の手土産を選ぶ際にぜひお役立て下さい。

「両口屋是清」の新作「ささらがた」(改札外)

「ささらがた」

「ささらがた」(10個入2,100円ほか)定番は5種類。その他に季節の味が加わり全6種類。賞味期限は30日。

創業約380年の名古屋の老舗和菓子店「両口屋是清」。同店では餡に米粉などを混ぜて漉し、蒸したそぼろ種を「餡村雨(あんむらさめ)」と風情ある呼び名で呼んでいます。2色の餡村雨で餡を挟む棹菓子「をちこち」は、看板商品のひとつ。生菓子に近い餡の風味としっとりとした食感が魅力です。

羊羹やういろう、餡村雨などの「棹菓子(棹物)」は、その長さゆえに手が出しにくい、という方も少なくないよう。少人数でも楽しめる小さいサイズのお菓子のニーズが増える中、棹菓子を大事にする同店では、これまで店舗を限定してお1人様仕立てにした棹菓子を販売してきました。

そんな同店が11月1日に満を持して発表した新作が、棹菓子を食べ切りサイズに作った「ささらがた」。「紅つぶ」、「黒糖」の2種類の羊羹に、「大納言」、「白小豆」、「抹茶」、それに加えて季節ごとの期間限定の味が一つと計4種類の餡村雨があります。こまかい、小さいという意味の“ささら”から名付けた「ささらがた」と、一般的な小形の羊羹との大きな違いは意匠の美しさ。

たとえば「大納言」は、をちこちの意匠をそのままに、厚みを半分以下に作ったもの。愛らしさに微笑むと同時に、幾層もの素材を薄く重ねる職人技に感嘆。6種類を一同に並べると、色合いも美しく、棹物ならではの切り口の美に引きつけられます。

餡村雨はしっとりとして餡の香りに深みがあり、羊羹は適度な弾力とすっきりとした後味。希少な白小豆のまろやかな香り、大納言小豆のふくよかさ、抹茶の甘みなど、素材の良さも印象的です。

東京駅では改札外の東京駅一番街と大丸東京店に出店しています。6種類それぞれの意匠をモチーフにした箱は愛らしくモダン。年末年始のご挨拶にはもちろん、友人宅への気軽な手土産にもおすすめ。手を汚さずにそのまま食べられるパッケージなのでオフィスへの差し入れにも向いています。

<店舗情報>
◆「両口屋是清」(東京駅では下記2店舗)

◆店舗名:東京駅一番街(JR「東京」駅 八重洲北口改札を出てすぐ)
○所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 1階
○Tel:03-3201-0488
○営業時間9:00~20:30(平日) 9:00~20:00(土日祝)

◆店舗名:大丸東京店(JR「東京」駅 八重洲北口改札を出てすぐ)
○所在地:大丸東京店1階
東京都千代田区丸の内1-9-1
○Tel:03-3212-8011(代表)
○営業時間:10:00~21:00(土日祝日~20:00)
○定休日:元旦

※その他直営店および主要百貨店の店舗で販売。

「TORAYA TOKYO(トラヤ トウキョウ)」限定ギフト(改札外)

2012年10月にリニューアルオープンした「東京ステーションホテル」。東京駅丸の内駅舎の中に位置し、メインエントランスは東京駅丸の内南口改札からすぐという便利な立地です。

老舗和菓子店「とらや」初のコンセプトショップ、喫茶と物販の複合店「TORAYA TOKYO(トラヤ トウキョウ)」が入るのは、ホテル内の丸の内南ドーム2階。

TORAYA TOKYOでは、とらやの4つのブランド、「とらや」、「とらやパリ店」、「トラヤカフェ(TORAYA CAFÉ)」、「とらや工房」(御殿場)を代表するお菓子と、TORAYA TOKYOオリジナルメニューを扱います。
ギフトボックス(大)

「ギフトボックス(大)」(2,993円) 赤煉瓦をモチーフにしたTORAYA TOKYOオリジナルギフトボックス

手土産におすすめしたいのは、TORAYA TOKYO限定ギフト。赤煉瓦をモチーフにしたTORAYA TOKYOオリジナルギフトボックス(大)は、年末年始のご挨拶に最適。「とらや」の最中や「トラヤカフェ(TORAYA CAFÉ)」のあんペーストと焼菓子、「TORAYA TOKYO」限定パッケージの小形羊羹が入ります。色々な種類が少しずつ楽しめる詰合せ、少人数のご家族にも歓迎されそうです。

小形羊羹5本入(夜の梅)

「小形羊羹5本入(夜の梅)」(1,155円)

ちょっとした東京土産には、仏人画家、P・ワイズベッカー氏が描く東京駅丸の内駅舎をモチーフにしたTORAYA TOKYO 限定パッケージの「小形羊羹(夜の梅)」を。美しい装いに加え、製造日から1年という日保ちの良さで、国内外への手土産に向いています。

<詳細記事>
「TORAYA TOKYO」東京ステーションホテルにオープン!

<店舗情報>
◆「TORAYA TOKYO」 
○所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル2 階
※JR「東京」駅 丸の内南口直結
○Tel:03-5220-2345
○営業時間:10:00~21:00(平日・土曜) 10:00~20:00(日曜・祝日)
※祝前日は21:00 まで。
※喫茶オーダーストップは閉店の30分前。
○年中無休
○客席数:48 席

「鳴門金時本舗 栗尾商店」GRANSTA(グランスタ)店(改札内)

角

ひと口大の「角」(9個入630円)。装いはモダン、味わいは誠実。

東京駅地下1階のエキナカ商業施設「GRANSTA(グランスタ)」。2012年6月に丸の内坂エリアがオープンし、魅力あるお店が多数出店を果たしました。鳴門金時の専門店による新ブランド「鳴門金時本舗 栗尾商店」もそのひとつ。

高級さつまいもとして知られる「鳴門金時」の魅力を引き出したお菓子が並ぶ中、看板商品は蒸した鳴門金時を特製蜜に浸け込み、ほどよく乾燥させた「角」。お芋のとろけるような甘さと旨味がギュッと凝縮されたひと口大。手切りならではの味のある切り口です。

味は和三盆・塩昆布・塩・柚子・炙り・シナモン・珈琲・一味・胡麻・きな粉の10種類。炙りは焼き芋を思わせる香ばしさで、一味はお酒のおつまみにもなりそう。バラエティー豊かで飽きずに楽しめます。
渦

芋きんつば「渦」(2個入り420円)。味は和三盆・ごま塩・黒糖大納言の3種類。

ギフトには、もっちりとした食感が癖になる芋きんつば「渦」など、他の商品との詰合せもおすすめ。保存料などは使っていませんが、1ヵ月以上日持ちがするので差し上げる際にも安心です。さらに「角」にも「渦」にも菓子楊枝(ようじ)が添えられており、パッケージを開けてそのまま食べられます。新幹線のお伴としても、覚えておきたいひと品です。


<店舗情報>
◆「鳴門金時本舗 栗尾商店
○所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 
JR東京駅改札内地下1階(GRANSTAグランスタ)
○Tel:03-5220-3515
○営業時間:08:00~22:00(月~土) 08:00~21:00(日曜・祝日)
○年中無休

「御菓子司 中里」大丸東京店の「揚最中」と「南蛮焼」(改札外)

大正12年から東京・駒込で和菓子店を営む「御菓子司 中里」。2012年10月にグランドオープンした大丸東京店へ初の百貨店常設店を出店しました。取り扱うのは看板商品の「揚最中」と「南蛮焼」。
揚最中

「揚最中」(1個180円)

80年以上前に考案された「揚最中」は、最中種(皮)を、高温の胡麻油で5秒ほど揚げて塩を振り、自家製の粒餡を挟んだもの。出来たては見るからにパリッとし、表面の伊豆大島産の塩がキラキラと輝き食欲をそそります。水分を飛ばし固めに煉り上げられた自家製の粒餡は、皮の個性に負けない力強さ。心地良い香ばしさに加え、大きさも塩加減も程好く、後を引きます。

揚最中の皮は時間が経つと湿気を帯びてきますが、フライパンやオーブントースターで軽く温めると香ばしさが戻ります。その旨が同梱のしおりにも記されているので、差し上げる際にも安心です。
南蛮焼

「南蛮焼」(1個各240円)

「南蛮焼」は一見どら焼きのようですが、通常のどら焼きの皮の主たる材料の一つである卵が入らず、使うのは国産の小麦粉と膨張剤、黒蜜だけ。これらを水で溶いたものを銅製の丸い焼き台に流し、蒸し焼きにします。

出来上がった皮はふっくらもっちり。黒糖のひなびた風味が郷愁を誘います。定番の「つぶあん」は、北海道産小豆を用いてあっさりとした甘さに仕上げた粒餡を挟んだもの。本店では青えんどうの「うぐいすあん(6月中旬~9月のお彼岸まではお休み)」も扱います。

どちらも日持ちは当日を含めて3日。手土産に向く箱入りの用意もあり、個性ある東京土産として喜ばれそうです。

<詳細記事>
「御菓子司 中里」の「揚最中」酒に合う稀有な味
「南蛮焼」と「ぶどう餅」その正体は?

◆「御菓子司 中里」大丸東京店
○所在地:大丸東京店地1階(JR「東京」駅 八重洲北口改札を出てすぐ)
東京都千代田区丸の内1-9-1
○Tel:03-3212-8011(代表)
○営業時間:10:00~20:00(平日は~21:00)
○定休日:元旦

「和カフェあんと」新丸ビル店の「ぬれ甘ダックわ~ず」(改札外)

ぬれ甘ダックわ~ず

「ぬれ甘ダックわ~ず」(1個210円)。約1ヵ月の日保ち。

2012年7月に新丸ビルB1Fにオープンした「和カフェあんと」。老舗和菓子店「花園万頭」が「あずき」の魅力の新提案をコンセプトに立ちあげた新店です。カフェで楽しみたいのは、代表銘菓「ぬれ甘なつと」の製造過程で出来る秘伝の「釜出しぬれ甘なつと」を使った「まめかん」や「豆乳葛あいす」、テイクアウトもできる「あんとスムージー」など。

ギフトには「ぬれ甘ダックわ~ず」がおすすめです。味はプレーン、抹茶、ストロベリーの3種類あり、アーモンドの香るサックリふんわりとした生地でクリームとぬれ甘なつとを挟んでいます。甘い香りのストロベリーは子どもにも歓迎されそうですが、私のおすすめは抹茶。ほろ苦く香りの良い抹茶が入り、小豆の風味と良いバランスです。

店名にもなっている「花園万頭」は、「日本一高い、日本一うまい」のキャッチフレーズで客の心を掴んだ同店の名物。かしこまった手土産には「花園万頭」を、気負い過ぎない手土産には「ぬれ甘ダックわ~ず」を。覚えておきたい東京土産です。

<店舗情報>
◆「和カフェあんと」 
○所在地:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビルB1F
○Tel:03-3218-1535
○営業時間:11:00~21:00(月~土) 11:00~20:00(日曜・祝日)
○1月1日および法定点検日を除き無休

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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