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2025年(令和7年)干支は巳!み年や蛇の豆知識

2025年(令和7年)は巳年(み年)。動物にあてはめると蛇(へび)になります。そこで、十二支としての「巳」(み)について、その語源や巳年の特徴、蛇のつく言葉やことわざなどの豆知識をご紹介します。年賀状や新春の話題に役立ててください。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

2025年・令和7年は巳年(み年)

2025年(令和7年)の干支は巳(み)

2025年(令和7年)の干支は巳(み)

2025年(令和7年)は巳年(み年)。動物にあてはめると蛇になります。年賀状や新春の話題に役立つよう、巳と蛇に関する豆知識を紹介します。

※本来、干支は十干と十二支を組み合わせたものなので、2025年の干支は「乙巳」(きのとみ)ですが、一般的には十二支のほうをさすため、ここでは「巳」をとりあげます。
<目次>

十二支としての巳について

十二支としての「巳」(み)については、以下の通りとなります。
  • 十二支では、6番目
  • 巳の方位は、南南東(正しくは、南南東よりやや北寄り。南東微南)
  • 巳の刻は、午前10時を中心とする約2時間(午前9時~11時頃)
  • 巳の月は、旧暦4月
  • 陰陽は陰、五行は火

2025年の干支の「巳」という字の成り立ち

「巳」(み、し)という字は、胎児の形を表した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表しているとも言われ、「起こる、始まる、定まる」などの意味があります。

中国の『漢書 律暦志』では、巳は「止む」を意味する「已」(い)で、草木の成長が極限に達した状態を表すと解釈されています。

中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の6番目に、草木が成長しきった状態を表す「巳」がきます。
 

2025年「巳年・蛇年」の特徴

巳年は、これまで努力してきたことが実を結びはじめる年だといわれています。

また、蛇は脱皮をすることから、新たな挑戦や変化に前向きになるといわれています。
 

2025年の干支の「巳・蛇」についての豆知識

 蛇は弁財天の使者や化身とされている(写真は栃木県の磯山弁財天)

 蛇は弁財天の使者や化身とされている(写真は栃木県の磯山弁財天)

「巳」を動物にあてはめると「蛇」になりますが、古来、蛇は信仰の対象となっており、谷神(やとのかみ。谷や低湿地を司る)、豊穣神、天候神などとして崇められてきました。祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることをいい、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからです。

また、蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させ、餌を食べなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社があります。たとえば、七福神のひとつである「弁財天(弁材天)」は蓄財や芸能の女神ですが、弁財天の使者や化身は蛇とされています。

蛇の抜け殻を縁起物として財布に入れたり、お守りにしたりする風習があるのは、蛇は脱皮を繰り返して成長することから、金運や幸運を招くと考えられているからです。

巳の特徴は探究心と情熱。蛇は執念深いとされていますが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをするといわれています。
 

蛇にまつわる言葉

「蛇行」は蛇のように曲がりくねって行くこと

「蛇行」は蛇のように曲がりくねって行くこと

日頃よく使う言葉には、蛇のつくものがたくさんあります。

・蛇腹(じゃばら)
蛇の腹のような形状、または模様のこと。

・蛇の目(じゃのめ)
蛇の目のように、同心円を基調にした模様のこと。「蛇の目傘」。

・蛇蝎/蛇蠍(だかつ)
ヘビとサソリ。人がひどく恐れ嫌うもののたとえ。

・蛇行(だこう)
蛇のように曲がりくねって行くこと。

・蛇足(だそく)
蛇を描いて足を書き添えること。転じて、なくてもよい無駄なもの、無用なことをするたとえ。

・長蛇(ちょうだ)
大きな蛇。転じて、長いもののたとえ。「長蛇の列」。
 

蛇にまつわることわざ

蛇にまつわることわざには、蛇の恐ろしさに由来するものが多くみられます。

・蛇が蚊を呑んだよう(じゃがかをのんだよう)
あまりに少量で、腹の足しにならないこと。

・蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)
同類の者は互いにその事情に通じているので、同類の者のする事柄は、同類の者には容易に分かるということ。

・蛇は一寸にして人を呑む(じゃはいっすんにしてひとをのむ)
蛇はわずか一寸ほどのときから人を呑む勢いを示す。才ある人は幼少の頃から他人を圧倒するものがある。

・長蛇を逸す(ちょうだをいっす)
ねらっていた獲物や大事な機会を取り逃がすこと。

・蛇に見込まれた蛙(へびにみこまれたかえる)
恐ろしさに身がすくんで動けないこと。また、大敵にねらわれて抵抗できないこと。

・蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)
一度ひどい目にあうとそれに懲りてしまい、それと関わるものに出あったときに、必要以上に怖がること。

・蛇の生殺し(へびのなまごろし)
一気に殺さず、半死半生の状態にして苦しめること。物事の決着をつけず、あいまいにして苦しめること。

・竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
初めは勢いがよいが、終わりはふるわないこと。

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