10月27日（土）、台北で10周年記念となる「台湾同志遊行（Taiwan LGBT Pride）」が開催され、アジア中から6万5千人（主催者発表）もの人たちが集まり、晴れやかにパレードしました。ゴトウも行ったのですが、身動きとれないくらいの人、人、人……圧倒されました。参加者何万人ってちょっと大げさに言ってるんじゃ…？と思ってましたが、沿道で応援してる人も含めて、本当に東京ドーム一杯になるくらいの人がいましたよ。そして、「あなたも来てたの？ え、あなたも？」って感じで、ビックリするくらいたくさん、日本の人も来てました。
ゴトウの目測では、少なくとも500人、もしかしたら1000人近いゲイの人たちが大挙して、日本から台湾にお出かけしてたと思います。これほどの日本人ゲイが民族大移動するのって前代未聞。一方、日本でも、東京や札幌や大阪（今年から名古屋も）でパレードが行われていますが、今まで500人以上もの人が大移動したという話は聞いたことがありません。この違いは何なのでしょう？ いったいなぜ、これほど多くの人が一斉に台湾へ向かうのでしょう？
まず、今年の台湾のパレードは特別だったということが言えると思います。10周年という節目でもあり、盛り上がりが期待されていました。ふだんから（Shangri-Laとか、東京のパレードの時など）よく日本に遊びに来てくれる台湾のゲイの人たち、そして昨年の震災のときに多大な支援をしてくれた台湾の人たちに恩返ししたいという気持ちの方も多かったと思います（パレードだけ歩いて夜は二丁目に戻ったというツワモノもいたほどです）
でも、それだけではないと思います。パレード前後に開催されるクラブパーティがスゴい（盛り上がりすぎる）と評判で、こちらがメインだったという人も多かったハズ。また、クラブに行かない人も、西門という街の巨大なゲイバー街（何百人もの人であふれています）で呑んだり、温泉に行ったり、ちょっとエッチなところ（SEXY ZONE）に行ったり、いろんな楽しみ方ができるのです。台湾の人が日本人フレンドリーってことも大きいと思います。現地で友達ができたり、つきあったりという人もけっこういます。
一言で言うと、僕らにとって、台湾は「楽園」なんですね。日頃の憂さを晴らし、ゆったりのんびりくつろげる南国の街。あるいは思いっきりハジけたり、アバンチュールを期待できたり、お楽しみがいっぱいなゲイシーン。ゲイらしく、自分らしくいられて、ココロとカラダを解放できる、そういう場所なのです。
台湾だけでなく、沖縄とかタイとかもそうでしょうけど、僕らはそんな「楽園」を求めて旅に出るんだと思います。今回は、「楽園を求めて」という記事をお届けします。
