LED照明の使い分け
写真7..いわき市指定天然記念物の大イチョウ
・阿弥陀堂の背景の樹木
針葉樹の高木が多いため、その緑をより鮮やかに魅せるため、白色光(5000K)で、より高さ方向を照明できるように集光型を使用しています。
・阿弥陀堂内
本尊の阿弥陀如来をはじめ木彫の歴史性を強調するため、より暖かみのある電球色(2700K)で照明しています。阿弥陀堂内から漏れる暖かな光と背景の樹木のライトアップの白色光との対比によって、奥行き感の演出と阿弥陀堂の屋根の曲線美を強調する効果を狙っています。
・大イチョウ(いわき市指定天然記念物)などの高木
写真8.暖かい色の光で照明した低木
・もみじなどの低木
もみじは低木から中木まで、高さも枝ぶりも多様なため、照明器具は、低木用の2700K、中木用は3000Kの光色で使い分け、もみじの赤みと多様な枝ぶりを夜間でも美しく表現できるよう散光型で高さ方向よりも横方向をカバーできるように照明しています。
阿弥陀堂内の写真撮影は禁止されていますので、堂内をご紹介することは出来ませんが、今回のイベントを機に堂内もLED化しています。堂内には本尊の阿弥陀如来像、観世音菩薩立像、勢至菩薩立像、持国天王立像、 多聞天王立像が祭られ、国の重要文化財に指定されています。
白水阿弥陀堂がライトアップされるのは、今回が初めてですが、新聞などに掲載された効果もあり各地から多くの参拝客が集まっていました。観光に訪れることで震災復興につながれば、という思いの方も多くいらしたと聞いています。紅葉のライトアップイベントは2012年11月20日まで行われますので、ぜひお越しください。
写真9.阿弥陀堂の内部もLEDで照明している
白水阿弥陀堂願成寺
【イベント企画】
白水阿弥陀堂紅葉ライトアップ実行委員会(リプロ内郷企業組合内)
【照明計画】
中島龍興照明デザイン研究所
【関連記事】
「国宝白水阿弥陀堂 紅葉ライトアップのお知らせ」
「紅葉狩りのすすめ」
Copyright(c)中島龍興照明デザイン研究所. All rights reserved