妊娠初期に悪阻(つわり)になるのはどうして?
つわりを落ち着かせる方法を知っておこう
右の図のように胎盤ができれば悪阻も落ちつく
赤ちゃんの性差などでは特に有意差はなく、一人目の妊娠時は悪阻がなかったのに二人目の妊娠の時はひどかった、仕事をしている時は平気だけど家に帰ると悪くなるという人もいますので、精神的なものに影響をされやすいと言えるでしょう。
妊娠初期は赤ちゃんの大きさも小さく、卵黄嚢と呼ばれる組織から栄養をもらっているので、食事が思うように摂れなくても赤ちゃんの成長には問題にはなりません。ご安心ください。
悪阻の症状とは?
悪阻の症状としては、主に消化器系の症状が一般的に知られています。吐き気や嘔吐、食欲低下、嗜好の変化(脂っこいものやご飯の炊き上がりのこもる匂いなどが苦手になるなど)のほか、逆流性食道炎や胸焼けのような症状が出る人もいます。最近では唾液の分泌が亢進して、口に溜まり不快になる人が増えてきています。とにかくだるい、眠くなる、頭痛がするというのも悪阻の一種だと言われています。嘔吐の回数が多く、水を飲んでも吐いてしまったり、尿の回数や量が減る、起き上がれない、体重が1週間に1~2kg減少するといった場合は、電解質と水分の補給のために点滴をしなければなりません。悪阻だからといって我慢せず、以上のような症状があったら、無理せず病院へ行きましょう。
あまり辛い症状が続くと、妊娠そのものを否定したくなったり、体調の悪さからうつ傾向になる人もいますので、母子手帳発行の際など地域の保健師さんにも相談にのってもらうとよいですね。一人で抱え込まないことも大事なポイントです。
つわりを落ち着かせる方法
1.こまめに水分補給をしましょう栄養のある水分も必要
レモン水やスポーツドリンク、緑茶、ペパーミントティーなど飲みやすいものでカフェインが入っていないものがよいでしょう。発泡ガス入りのミネラルウォーターや炭酸水、ジンジャーエールなどは吐き気を緩和するのに有効です。
食事が摂れない時は栄養のあるスープやジュース、ゼリー飲料などでもよいでしょう。
2.食事を小分けにしましょう
1回の量を減らし胃腸に負担がかけないように3食を5食ぐらいに分けてたべましょう。また煮物などは冷やすとにおいが柔らぎ食べられるようになります。ハムやきゅうりサンドなど小さめにカットしてあると食べやすいようです。
3.すぐ食べられるものを常備しておく
枕元にすぐつまめるものを置いておくとよい
酸味があるレモン飴、ラムネ菓子、減塩の梅干、ガム、ビスケット、小さめのおにぎりなどを常備しておきましょう。枕元にも何かしら置いておくと起き抜けの気分不快がなくなります。
4.食べられるものをだけを食べましょう
この時期の栄養バランスは目くじらを立てて気にする事はありません。サラダ寿司そうめん、冷やし中華、トースト、ゼリー飲料、アイス、酸味のあるヨーグルトなど自分の食べたいものを食べましょう。寝る前に小さいトーストやドライビスケットをつまんだりして空腹感にならない事が秘訣です。
5.身体を横になる習慣をつけましょう
仕事をしている人は時差出勤をしたり、少しの休憩でも横になる習慣をつけたほうがよいでしょう。この時期は周囲が妊娠に気がつきにくいので、マタニティーストラップなどをかばんにつけたりしてもよいでしょう。
【関連記事】