適切なパターをアドバイス
よく知られているように、パターにはロフト角がついていて、打たれたボールはロフトによって少し空中に浮き、少し滑るような動きをした後に、順回転の転がりになります。空中に浮いていることをキャリー、滑るような動きをスキッドと呼びます。良い転がりとは、適正な距離のキャリーに、スキッドが少なく、すぐに順回転になるようなパッティングのことを指します。
「SAMパットラボ」では、どれだけハンドファーストの度合いやストローク軌道を解析することによって、インパクトのロフト角を測定することができます。「Quintec Ball Roll」で実際のボールの転がりを把握することで、適正なパターのロフトを導き出すことができます。つまり、自分のパッティングの傾向を客観的に知りつつ、それに応じた適正なパターを選べます。
パター選びというと、どうしても形状の好みだったりパッティンググリーンで良い結果だったりと、感覚的な選び方が多くなります。数値的に解析することで、パター選びにも客観的な合う合わないを導き出せるというわけです。
さらに、通常のカメラも前方、後方、そして頭上にセットされ、自分のパッティングを確認できます。これで頭が動いたり、下半身が動きすぎたりといったミスの要因をチェックできます。
これらの解析結果を元に、パッティング技術の指導やパター選びのアドバイスを行なってくれるのがヘッドコーチの大本研太郎プロ。十代の頃はインターハイ、国体出場を果たしたアスリートで実践的なレッスンに定評あるパッティングの専門家です。人間の身体の動きにも造詣深く、より高確率な再現性の高いパッティングストロークを提唱されています。
現在は、計測機器を使用した診断に加えて、パッティングのレッスンと、パターのフィッティングを行なっており、継続的にパッティングをチェックできるレッスン10回コースも人気なのだとか。
ガイドも体験しましたが、パターの種類によってボールの転がりが明らかに変わるさまがわかり、非常に興味深く感じました。パッティングの傾向は、ややフェースが開きアウトサイドインになっているとのことで、その度合いをストレートに近づけるドリルと、左へのミスになりにくいパターを大本プロにアドバイスしてもらいました。
パッティングのみのレッスンやフィッティングは、まだまだ一般的とは言えないですが、「パットラボ」は、レベルを問わず、パッティングの向上を目指すゴルファーのメッカになるような画期的な施設だと感じます。
スイングを動画に撮ることはあっても、パッティングの撮影を行うことはごく稀でしょう。最新機器によるパッティング診断を、多くのゴルファーに、体験していただきたいところです。
<取材協力>
パットラボ
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西2-4-8 ウインド恵比寿ビル2F
http://puttlab.jp/index.html
<参考サイト>
オデッセイパットラボで体験!パター選び2
http://allabout.co.jp/gm/gc/213263/