とはいえ、市販のソースはずっと食べていると飽きてしまうもの。そこで今回は定番ソース5種類にちょい足しで、より美味しく変わるアイテムを探してみました。ちょい足しパスタのべくらべ実験&選りすぐりベスト5をお届けします。
パスタソースちょい足し実験のやり方
今回の実験では100gのスパゲティを茹で、記載通りに調理し、5等分して、それぞれにちょい足しアイテムを乗せて食べました。
市販ソースはすべて100円ショップで購入したレトルトソース(上の写真のとおり)。節約重視の一人暮らしにも嬉しいリーズナブルな商品ばかりです。また、ちょい足しアイテムは、特別な調理を必要とせず、そのまま乗せて和えるだけ、混ぜるだけの方法がとれるものを選びました。なお、それぞれの評価は、以下のように記載しています。
◎…おすすめ!!
○…これはアリ!
△…普通 or 特に変化なし
×…いまいち
ペペロンチーノにちょい足し!
ニンニクの香りがたまらないペペロンチーノソース。レトルトならではの油っこさと、トッピングがローストしたガーリックのみというのがやや味気なさを感じます。■ペペロンチーノソース+ちりめんじゃこ
ちりめんじゃこはソースやパスタともよく絡み、旨みがアップ。ソースだけだと、麺を食べているだけの印象になりがちなところ、ちょっとした食感が入るのもよく、間違いなく美味しい。ただし、ペペロンチーノソース自体が塩分が強めなので、入れすぎると塩辛い。
評価…○
■ペペロンチーノ+海苔の佃煮
佃煮のほのかな甘みが加わり、また油っぽさも薄まって、悪くはないが、期待していた海苔の風味はペペロンチーノの香りに負けてしまい、消えてしまう。入れすぎると塩辛くなるので、注意。
評価…△
■ペペロンチーノ+塩昆布
塩昆布が油を吸収して食べやすくなるかと思ったが、あまり変わらず。旨みが加わって、美味しいが、かなり塩辛く感じる。記載のパスタの分量よりも多めに茹でたときに、ちょい足しではなく、ソースと一緒にスパゲティと和えてしまうと、塩加減もよく、ソースの油分を吸って、とても美味しい。
評価…(120g程度茹でて、ソースと一緒に和えたとき)○
■ペペロンチーノ+サバ味噌缶
レトルトペペロンチーノの具材のとぼしさを補うために、サバ味噌缶をちょい乗せ。身をほぐしながらよく混ぜ合わせて食べる。柔らかいサバがほろほろ崩れて、ソースやパスタとよく絡む。ペペロンチーノソースが甘めの味噌味とよく合って、油っぽさも抑えられて、とても美味しい。ボリュームもアップして◎。
評価…◎
■ペペロンチーノ+干しシイタケ
スパゲティを茹でながら、刻み干しシイタケをそのお湯に入れて一緒に戻し、ちょい乗せしてみた。干しシイタケの旨みや香りが増して美味しくなるかと思ったが、あまり香らない。100円ショップで買ったものだったからか。ソースもあまり吸収せず、ちょっと浮いた印象。ただし、食感がつくのは悪くない。
評価…△
トマトソースにちょい足し!
手作りすると手間暇かかる印象のあるトマトソース。市販品は便利ですが、酸味がキツく感じられることがあります。■トマトソース+生クリーム
トマトの酸味がきつく感じられたソースが柔らかく、まろやかに感じられる。たっぷりめに入れると、トマトクリームソースのようになって美味しい。
評価…◎
■トマトソース+デミグラスソース
様々な食材が煮込まれているはずのデミグラスソースなので、合わせると、もっとコクが出るかと思ったが、トマトソースの香りや味に消されてしまい、ほとんど変化を感じない。量を増やすと、塩辛くなりすぎる。いまいち。
評価…×
■トマトソース+チョコレート
シンプルなミルクチョコレートを使用。甘味が出て、酸味が和らぐ。一口目は美味しいと思ったが、時間がたつと、しつこさを感じる。温まるせいか、チョコレートの香りが強く立って気になる(チョコレートの種類にもよるか?)。量はほんの少しでも味の変化が大きいので、入れすぎると食べられない。
評価…×
■トマトソース+海苔の佃煮
トマトソースの味や香りが強すぎて、海苔の味や風味があまり残らず、味の変化は感じない。佃煮の量を増やすと、塩辛くなりすぎる。いまいち。
評価…×
■トマトソース+サバ味噌缶
ペペロンチーノに入れたサバ味噌缶が予想以上によかったので、トマトソースでも試した。ただし、トマトソースの味や香りの強さに味噌の風味が消えてしまい、ソース自体の変化はあまり感じない。ただし、サバ自体はよくほぐれてソースやパスタに絡んで、具材の食感が出るのはよかった。ただし、無難にツナ缶でもいいかも。
評価…△
ミートソースにちょい足し!
昔からあるスパゲティソースの定番といえば、ミートソース。このままでも十分美味しいですが、レトルトのものは肉や野菜なども少なく、あっさりとしすぎている気がします。■ミートソース+デミグラスソース
デミグラスソースを加えることで濃厚になるイメージだったけれど、ミートソースになじんでしまった。ミートソースそのままのものと、食べくらべても、ほとんど変化を感じない。
評価…△
■ミートソース+生クリーム
酸味が薄れ、味がまろやかになり、クリーミィになって、とても美味しい。コクが出てくる。
評価…◎
■ミートソース+チョコレート
トマトソース+チョコレートと同様、一口目は美味しく感じるが、あとがしつこい。チョコレート独特の香りが最後に残って、気になる。
評価…×
■ミートソース+白みそ
ほのかな甘味とまろやかさが加わって、大きな変化ではないが、よく合う。普通の味噌では塩辛くなりすぎるが、白みその柔らかさがトマト味に合うようだ。
評価…○
■ミートソース+かつお節
口に入れた瞬間にふわっとカツオの香りが漂う。大きな味の変化ではないが、香りが美味しさを増す感じ。化学調味料の強さも消える。和風ミートソースなイメージ。
評価…◎
たらこソースにちょい足し!
和のパスタソースと言えば、たらこ。レトルトならではの美味しさもはありますが、個人的には化学調味料くささが気になります。■たらこソース+生クリーム
よりなめらかになってスパゲティにも馴染み、濃厚さが出る。たらこクリームスパゲティのようになって、とても美味しい。
評価…◎
■たらこソース+塩昆布
旨みが足されて、より美味しくなる。ちょい足しよりも、ソースを和えるときに一緒に混ぜ込んだ方が塩昆布もソースを吸って、味がまとまる。塩辛くなりすぎるので、少量で。
評価…(ソースと一緒に和えたとき)◎
■たらこソース+ワサビ
口に入れた瞬間に、ふわっとワサビの香りが広がって、たらこソース独特の化学調味料くささが消える。辛さも加わるので、味に変化が出る。実際に、たらこワサビスパゲティを作ってみてもよいかと思わせられる。
評価…◎
■たらこソース+柚子こしょう
ワサビ同様、香りと辛みがプラスされて、とても美味しい。どちらがいいかは好みによる気がするが、個人的にはこちらの方が好き。
評価…◎
■たらこソース+白みそ
甘みと旨みが加わって、濃厚なたらこソースになる。たらこソースの油分は少ないので、パスタの茹で汁などで少し延ばしておくと、より食べやすく、なじみやすくなる。
評価…○
カルボナーラにちょい足し!
クリーム系の定番と言えば、カルボナーラ。濃厚なソースのイメージですが、今回使ったものは比較的軽く、ひと味足りない感じがします。■カルボナーラ+白みそ
あっさりめのカルボナーラソースが濃厚になり、どっしりとした味に。物足りなかったレトルトのソースがぐんと本格的になった。白みそがソースによく溶け、混ぜてしまうと、完全に一体化して、最初からこういうソースだったかのよう。おすすめ。
評価…◎
■カルボナーラ+塩昆布
他のソースでも塩昆布を使ったが、カルボナーラソースが最もなじみがよい。ソースをよく吸って、上手く絡まり、旨みも均一に回って、美味しい。
評価…○
■カルボナーラ+ワサビ
口に入れた瞬間に、ワサビの香りがふっと香って良い。ワサビの辛さはクリームが丸くしてくれるので、辛すぎない。クリームとワサビの相性の良さに気づかされる。和風な味わいを感じさせてくれる。
評価…○
■カルボナーラ+サバ味噌煮缶
サバ味噌煮缶はペペロンチーノにもよく合ったが、カルボナーラはさらに美味しい。味噌でソースにコクが出て、具材で食べごたえが出る。今回使ったソースには具がほとんど入ってなかったので、ボリュームのなさを補うのに良い。
評価…◎
■カルボナーラ+かつお節
ミートソースの物足りなさを香りでカバーしたのがかつお節だったので、カルボナーラにも試してみたが、クリームとカツオの香りがあまり合わないようだ。まずくはないが、なくていい感じ。
評価…×
パスタソースちょい足しアイテム・ベスト5
最後に、ここまで食べてきた全25パターンの中から、私の美味しかったちょい足しベスト5を発表。人それぞれ好みの味は違いますが、ひとりご飯のパスタライフをひと味変える参考にしていただければ幸いです。第1位 カルボナーラ+サバ味噌煮缶
第2位 ミートソース+かつお節
第3位 たらこソース+柚子こしょう
第4位 ミートソース+生クリーム
第5位 カルボナーラ+白みそ
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