L-カルニチンの上手な使い方
運動とセットにすることを忘れずに
L-カルニチンが豊富な食材として羊肉(ラム、マトン)が有名になりましたが、サプリメントとしてもたくさんの製品が販売されています。
日本人の1日あたりの必要量は200 mgと考えられていて、厚生労働省は1日あたりの摂取目安量を約1000mgと設定しています。サプリメントとして利用する場合、重い副作用はこれまで報告されていません。この理由は、アミノ酸の1種なので、余った分は排泄されると考えられているからです。ただ、余った分は無駄になるだけなので、サプリメントを利用する時は、目安量を極端に超えないようにしておきましょう。
ごくまれに、製品の質が悪くD-カルニチンが混ざっていたりすると、トラブルの原因になることもあるので、きちんとしたメーカー・製品を選ぶようにしましょう。
■摂取のポイント
次に、摂る時のポイントですが、運動と組み合わせることが大切です。L-カルニチンは、体の中の脂質をエネルギーに変換するのに使われます。でも、脂肪の燃焼が始まるのは、血液中の糖分(血糖)を使い終わってから。ですから、L-カルニチンを摂ることと運動(血糖を使い終わる分+α)をセットですることが、効果を引き出すポイントになります。
L-カルニチンはアミノ酸の一種なので、比較的短時間で吸収され体に行きわたると考えられます。サプリメントを利用する場合、運動開始の30~60分前に摂っておけば、運動中に体内で働いてくれそうです。