ややこしいReWireの様々な問題
DTM上級者でも、なかなか扱いが難しいのがReWireです。ReWireはスウェーデンのPropellerheadが規格化したDTMの通信技術で、同じPC内でそれぞれ独立して動作するDTMソフト同士を接続し、同期するためのものです。ここでは詳細は省きますが、DAWとスタンドアロンのソフトシンセをReWire接続することで、MIDIデータやオーディオデータをリアルタイムにやりとりすることができる、というものです。
ただ、これまで大きな問題がありました。それはReWireは32bitのシステムで、最近増えてきている64bitOSでネイティブに動くDAWやソフトシンセでは利用できなかった、ということ。というのは、Propellerheadが64bit版のReWireシステムを開発してこなかったため、誰も使うことができなかったのです。
長年登場してこなかったため、「もうReWireは終わった」と考える人も増え、ReWire非対応になるソフトも登場してきました。その最たるものがVOCALOID3でしょう。VOCALOID2はReWire対応であったため、DAWとVOCALOID2をReWireで組み合わせて使うユーザーは非常に多かったのですが、VOCALOID3では、それができなくなってしまったのです。
当初は、各DAWもすぐに対応とまではいきませんでしたが、比較的早い時期にStudioOneとLogicがこれに対応するようになりました。
しかし、肝心のVOCALOID3は対応してくれないし、VOCALOID2も32bitアプリケーションであるため(VOCALOID3もですが)、せっかくDAWが対応しても、接続することができませんでした。
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