家づくり業界と不動産業界の境界線がどんどん薄く
不動産フランチャイズ最大手センチュリー21・ジャパンが、中古物件とリフォームを一括提供し、双方の住宅ローンも斡旋する新サービス「リボーン21」を9月からスタートする。「リボーン21」発表風景
事実、今回センチュリー21の新商品発表に合わせて行われたシンポジウムの題目は「家づくり新時代へ向けての課題と展望」である。家を貸したりAからBに売買したりという「家ありき」でビジネスモデルを展開してきた不動産業界が、「家づくり」という言葉を打ち出すこと自体、これまで考えられなかったことだ。私は個人的にこの部分に非常にセンセーショナルを感じている。
…というわけで、これからの家づくりには不動産業界の動きもウォッチしていく必要が考えているので、当サイトでもあえてその動きも随時紹介していきたいと思っているが、まずは「私も含めて従来の家づくり世界観をとらえている読者諸氏」のために、センチュリー21とはどういう会社か、ウィキペディア解説を参考にしながら押さえておきたいと思う。
今回の新しい一石の意味
挨拶するセンチュリー21の三津川社長
直営店をもたない不動産フランチャイズ事業を専業としており、業種分類上は不動産業ではあるものの、宅地建物取引業者の免許を有しておらず宅建事業を行っていない。そのため、厳密には不動産業者ではない。また、同社のメインの業務が、加盟店に対する業務営業支援という同社の事業形態から考えると、サービス業あるいは専門コンサルティング業等に分類されるのが、業務分類上は正確であるといえる(ウィキペディアより)。
今回、リフォーム実施と工事前物件調査は2012年2月に提携を交わしたパナソニック(株)エコソリューション社のリファインショップ加盟店(ビルダー工務店など)が行うということで、センチュリー21はリフォーム事業も包括した中古住宅売買が可能となったわけだが、とはいえ、これだけの日本内外にネットワーク網と長年のノウハウをもつ同社が住宅リフォーム業界に進出してくる影響は大きいのではないか、とガイドは考える。