防犯/子どもを犯罪から守る

小学校新1年生の「安全作法」(2ページ目)

この春、小学校に入学する新1年生たち。幼稚園や保育園のときとは違って、一人で行動することも多くなります。広がる行動範囲には思わぬ危険があるかもしれません。保護者が、子どもの安全のためにできることは「安全作法」を教えることから。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

「防犯ブザー」と「大声を出すこと」

「安全作法」を身につけて

「安全作法」を身につけて

防犯ブザーを子どもに持たせるようになったら、「どういう場面で、どういうときに鳴らすべきか」をしっかり教えてあげましょう。一人きりになるときには子どもの必携品として、忘れずに持たせるようにすることです。あくまでも道具ですから、電池切れがないように、正しく作動するように定期的にチェックすることが大切です。

防犯ブザーがないときには「大声を出すこと」ですが、これもいざというときには大人でもなかなか大きな声など出せないものですから、親子で一緒に訓練しておきましょう。実際に大声を出して腹筋が締まる感じ、「お腹のそこから声を出す」ことを体で覚えます。あとは、不審者に接近されたときなど場面を想定して、大声をあげてその場から一刻も早く逃げられるように、イメージトレーニングを重ねるといいでしょう。

「安全作法」を身につけて

親などの保護者も、子どもが真似したら困るようなことはしていないか、自分自身の行動をよく振り返ってみましょう。たとえば、信号が赤なのに車が来ていないからと親が子どもを連れて渡ったら、子どもも同じことをしてしまうおそれがあります。子どもが安全のためにすべきこと、してはいけないことを「安全作法」として身につけて、危険のない安全な生活ができるように導くことは、保護者の重要な役割なのです。
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