オアハカの世界遺産
盆地のなかに突如現れるサポテカ文明の遺跡、モンテ・アルバン （C）Yoko Sakurai さる屋 saruyaoax.com
オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡
オアハカ市の象徴、サント・ドミンゴ教会
カラフルで可愛らしいオアハカ市中心部 (C)メキシコ観光局 Guillermo Aldana
歴史あるオアハカ市中心部は、世界じゅうの女性たちの心をつかむような、パステルカラーに彩られた可愛い町並みが魅力です。町歩きの中心となるのは、1575年から1世紀近くの歳月をかけて造られた、メキシコのバロック建築を代表するサント・ドミンゴ教会周辺。現地の民芸をモダンにアレンジした雑貨やウェアを扱うショップや、おしゃれなレストラン、カフェが並び、博物館や美術館も集まっています。
オアハカ市は、住民の結託が強く、中心街にはファーストフードやコンビニなどのグローバル企業のチェーン店をほとんど出店させないので、地元の店が元気に営業しています。そんな土地の人々の意識の高さが、古都の美しい景観を保っているのでしょう。
モンテ・アルバンは、オアハカ市中心部から西へ10kmほどにある、サポテカ文明を代表する紀元前500年から紀元前800年頃まで栄えた都市の遺跡。中央アメリカ最古の都市のひとつであり、最も高度な文明を持ち、勢力が大きかったとされています。 雄大な盆地のなかに、こつ然と現れる遺跡の姿は、とても神秘的で、山を切り崩して作られたとされる当時の建設技術にも驚かされます。おもに重要な祭礼や儀式を行うためのセンターとして使用されていたようで、現在はその基盤のみが残っている状態です。壁面にロス・ダンサンテス（踊る人々）のレリーフが刻まれた神殿や、ボールを使った儀式に使われるフエゴ・デ・ペロータ（球技場）、オブセルバトリオ（天文台）、遺跡内で最大のピラミッドであるプラットフォルマ・スール（南の基壇）など、見どころがたくさんあります。
＜DATA＞
■Iglesia de Santo Domingo （イグレシア・デ・サント・ドミンゴ）
住所：Macedonio Alcalá esquina con Adolfo Gurrión s/n,Centro
アクセス：ソカロから北へ5ブロック
入場時間：毎日7:00～13:00、 16:00～20:00
■Monte Albán（モンテ・アルバン）
住所 La zona arqueológica de Monte Albán
TEL：516-7077、516-1215
アクセス：オアハカ市街から、車で20分ほど。市内のホテル、リベラ・デル・アンヘルからアウトブセス・トゥーリスティコ と呼ばれるミニバスが運行
開館時間：毎日8:00～17:00
入場料：57メキシコぺソ（博物館料金込み）
■Autobuses Toursitico（アウトブセス・トゥーリスティコ）
住所：Hotel Rivera de Angel, Mina518,Centro
TEL：516-5327
アクセス：ソカロから南東へ6ブロックほどのホテル、リベラ・デル・アンヘル内
運行時間：8:30～3:30
料金：40メキシコペソ（往復運賃）
オアハカ中部渓谷ヤグールとミトラの先史時代洞窟
ヤグールの先史時代の洞窟（C）Rafael Doniz/INAH
洞窟のなかに描かれた有史前の岩絵（C）Rafael Doniz/INAH
これは、中央アメリカで農業が行われていた事実を物語る、最古の記録であったため、その洞窟群が2010年に世界遺産に登録されました。現在も研究や調査が行われているので、残念ながら、まだ一般公開されていません。
ミトラとヤグール遺跡についての詳細はこちら＞＞＞オアハカの観光
＜DATA＞
■Yagul（ヤグール）
住所: La zona arquelógica de Yagul,El valle de Tlacolula
アクセス：オアハカ市内から東へ36km。2等バスターミナルのミトラ行きバスで50分ほど
■Mitla（ミトラ）
住所: La zona arquelógica de Mitla, El valle de Tlacolula
アクセス：オアハカ市内から東へ44km。2等バスターミナルのミトラ行きで1時間30分ほど
取材協力：さる屋 櫻井陽子さん
