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家計で収入合算する夫婦ほど、円満で貯蓄力が上がる!?(3ページ目)

家計管理の方法には様々ありますが、最終的には「ふたりに合った、家計管理の方法」を見つけることです。では、ふたりに合った家計管理方法とは、どのようなものでしょうか? 今回は、貯蓄力も上がり、さらに夫婦円満な家計管理方法について考えてみます。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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一体型の家計管理の方が貯まる?

「一体型」の家計管理の方が、夫婦円満度、貯蓄力が高い!?

「一体型」の家計管理の方が、夫婦円満度、貯蓄力が高い!?

「一体型」と「手当型」の家計管理タイプは、貯蓄にどのような影響を与えているのでしょうか? 「一体型」と「手当型」で、毎月の貯蓄額について調べたものはないのですが、「自分のために自由につい買えるお金」(お小遣い)から類推してみます。

共働きで「一体型」と「手当型の毎月の手取り額(夫婦合計)は、それぞれ「一体型」(49.2万円)、「手当型」(49.8万円)で大きな差はありません。自由に使えるお金を見ると、妻は、「一体型」も「手当型」も差はありませんが、夫は、「一体型」(6万円)、「手当型」(8万円)で、手当型の方が多いです。「手当型」の場合は、家計費を払った残りを自由に使えるので、この結果は予想通りです。夫にとって、自由に使えるお金が多いことは良いことですが、家計全体でみると、使っているお金が多くなってしまい、「一体型」よりも貯まらない、といえるでしょう。
※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」

※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」


夫婦円満に貯蓄をするなら、一体型

家計管理の方法で、「ふたりに合った方法」の視点として、「計画通り貯められる」、「夫婦間でお互いに納得している」の2つを挙げましたが、「一体型」と「手当型」を比較した場合、「一体型」の方が、夫婦間のコミュニケーションもよく取れ、貯まりやすいと言えるでしょう。

鶏が先か卵が先か、という議論になってしまいますが、夫婦間のコミュニケーションが良く取れていて、互いに信頼関係があれば、自然と「一体型」になり、貯金もできると言えるでしょうし、「一体型」の家計管理をしていて、1人で管理するだけではなく、相手とコミュニケーションを取りながら情報共有していれば、信頼関係も生まれるし、お金も貯まる、とも言えるでしょう。

今、家計管理の方法として、家計全体を把握できない状態であったり、2人の生活費だけ出し合ったり、負担する支出項目だけ決めて、あとは自由に使っている場合は、もう一度、家計管理の方法を見直してみるとよいでしょう。その過程で、夫婦間のコミュニケーションや信頼関係を見直すきっかけにもなるかもしれません。

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