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腰痛のたびに安静にしていたら、筋力と骨が弱ってしまうことがあります

腰痛の症状が出たら、とりあえず安静で!と思っていませんか? しかし、ベッド上で1日安静にするだけで、筋肉の組成成分であるたんぱく質を約8gも失っています。また、1週間安静にするたびに1.54gのカルシウムが失われ、6ヶ月間完全にベッド上で安静にすると、体のカルシウムが40%も失われるのです!

原因不明の慢性腰痛は安静にしない

腰痛の80~85%は、X線検査やMRI検査、血液検査を実施しても、原因疾患が特定されない非特異的腰痛として “腰痛”と総称されます。現在、明らかな原因疾患のない腰痛に対して“とりあえず安静”という考えは、予防方法としても、治療方法としても世界的に薦められていません。なぜなら、このタイプの腰痛に対してダラダラ安静に過ごすと、かえって筋肉量の低下、骨をもろくする、関節が硬くなるなど身体の不都合を起こすだけではなく、倦怠感、注意力低下、睡眠障害など、心へも悪影響を及ぼすからです。

安静が薦められる腰痛とは

安静が薦められる腰痛はあります。それは、明らかな原因疾患のある、特異的腰痛と呼ばれるものです。

具体的には、
・腰椎椎間板ヘルニア
・骨折
・腰椎の腫瘍
・感染症
などがあげられます。

これらの発症頻度は低いのですが、病院で血液検査、画像検査などで早期に診断を受けることが大切です。

巨大ヘルニアでも痛くない腰痛の不思議

腰痛を訴えて、病院でX線検査やMRI検査などの画像検査を受けたところ、

・骨が変形しています
・椎間板が少し膨らんでいます
・椎間板がすり減っています
・椎間板ヘルニアがありますね
・骨にずれがありますね
・分離症があります

などと言われたら、誰だって落ち込みますよね。ああ、私の腰は傷んでいるんだと思えば、いっそう腰痛も感じやすくなるものです。

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MRI検査やX線検査と痛みの症状が一致しないことは、よくあります

なかには、巨大腰椎椎間板ヘルニアを持つ患者さんなのに、あまり痛みを訴えない人がいます。巨大椎間板ヘルニアを抱えるのに痛くない患者さんは、「こんなに大きなヘルニアが神経を圧迫しているのに、痛くないのですか? 不思議ですねえ」と、医者に言われることがあります。一方で、画像所見はたいしたことがないのに、激烈な腰痛を訴える人もいます。MRI検査で大きな異常がないのに強い腰痛を訴えた人は、「この程度ならたいしたことはありません。シップでも張っておいて下さい」と言われ、痛みを分かってもらえず落ち込んだ、というご経験があるかもしれません。

MRI異常なしでも落ち込まない

最近の腰痛の新常識としては、たとえX線検査やMRI検査で異常所見があったとしても、そのほとんどが訴える腰痛の原因を説明できない、といわれています。軽い腰椎椎間板ヘルニアの画像所見なら、腰痛があろうがなかろうが、加齢とともに誰しも一つくらいはあるものです。MRI検査による椎間板のひずみだけの所見なら、20代から見られる場合もあります。それに、こんなにひどい腰痛があるのだからMRI検査で原因が特定されるに違いない、と検査したのに原因が特定されるのは、たった5人に1人です。

腰痛を訴えられる人の画像検査は、必ず行うべき検査です。しかし、その所見が自分の訴える痛みの重症度と、必ずしも一致するわけではありません。また、画像所見だけで、将来、腰痛で困り果てるかどうかの判断材料にはなりません。ですから、画像所見は異常なし、といわれても必要以上に悲観せず、痛みを正しく評価することが大切です。



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