社員と店の雰囲気から読み取る
良い管理会社選びには、社員の雰囲気、店舗の雰囲気を知ることが大事です。そのためにはオーナーさん自身が実際に管理会社の店舗を訪ね、自分の目で見定めることです。あなたは、ご自分の物件の管理や入居者募集を任せている管理会社を訪ねたことがおありでしょうか。もしなければ、ぜひ一度訪ねてみることをおすすめします。
実際に管理会社を訪ねてみて、店頭に活気がなく暗い雰囲気だとか、店内が清潔でないとか、社員の態度が慇懃無礼だと感じたら、部屋探しに来たお客様も同じことを感じているはずです。応対する管理会社がそのようでは、来店した入居希望者の期待も消え失せてしまいます。
管理会社の店頭には活気がなくてはなりません。言葉遣いがはきはきしていて、社員自身が元気いっぱいで、「いらっしゃいませ!」と明るく挨拶できるような会社がよい会社です。また、たまにあるのですが、土日祝日を休んでいるような管理会社は言語道断です。部屋探しの8割は休日に集中しているのです。見学希望のお客さまが最も多いときに休んでいるようでは話になりません。
店舗が清潔であるかどうかもチェックポイントの一つ。知りたければトイレを借りてみましょう。トイレがピカピカで、隅々まできれいに掃除されていれば合格ですが、隅っこに埃がたまっていたり、髪の毛が散らばっているようでは失格です。帳票類がきちんと管理されているかどうかも大切なポイントです。書類をきちんと管理できていないような会社は、物件の管理もいい加減と思って間違いありません。社員の身じまい、マナーや言葉遣いも大切です。それによって入居希望者の印象が左右されるからです。管理会社には見るからに柄の悪い社員も少なくありません。チンピラ風の服装をしている人もたくさんいます。お客様が怖がって引いてしまうような雰囲気の管理会社は避けるべきです。
電話での対応にも注意しましょう。管理会社はオーナーさんに代わって問い合わせに対応します。問い合わせは入居希望者からの場合もあれば、同業他社から来る場合もあります。お客さまである入居希望者はもちろん、同業者から電話があったときにも「いつもありがとうございます」という感謝の言葉を忘れず、相手を電話口で長い時間待たせたりしない対応が求められます。
管理会社にとって同業者の間での評判は重要なのです。どの地域にも同業者の間で嫌われ者となっている管理会社があるものです。そんなところに物件の管理を任せると、業界の間でレッテルを貼られてしまい、お客さまを紹介してもらえなかったり、地域の情報が入ってこなくなってしまいます。